5月29日(水) 東京国立博物館 平成館

 

「妻源病」治療のために、とにかく家にいないようにしようと、フト見掛けた展覧会に出かける。

 

法然がいかなる人物で、彼が開祖たる浄土宗のなんたるモノかも知らないから、その書やらなにやらの展示といっても、国宝だ重要文化財だといっても、ピンとこない。

浄土宗の信徒さん達にはたまらない企画なのかも。

 

南無阿弥陀仏と唱えれば、いかなる人物も成仏して極楽浄土に行ける宗派だそう。

名号というらしい。念佛系。

比叡山の天台宗は、厳しい修行と学問で、初めて成仏できるから、まあエリートの宗派。

それに比べれば庶民派、か。

 

それでも、貴族などにも支持されたらしいし、徳川家康の加護によって、江戸時代以後大発展を遂げた。

信長の時代には、一向宗とも呼ばれたらしい。一向一揆ですね。政治的動きをして戦いなど。

 

当麻寺の曼荼羅図は凄かった。中将妃ですね。能『当麻』。

熊谷次郎直実も帰依していたらしい。そのことはお能には出て来ないけど。

産まれたときに、母がカミソリの夢を見たんだそう。だから、剃髪に繋がって、出家させたとか。

今習っている『天鼓』も、出生時に母が天鼓の夢を見る。

そういう繋がりもあったか。夢。

 

他の宗派は、南無妙法蓮華経と唱える法華系、空海の真言宗など。研究すれば面白いのだろうけど、無理。

 

まあ、そんなこと考えながら、ぼんやりと見学。

東京国立博物館は、広い敷地にいくつかの建物があって、レストランもあるし、一日過ごすことも出来そうだ。ということは、前に行ったときにも思ったのだけど、結局特別展ばかり見学して、全体を堪能しきれない。

本館裏の日本庭園は歩いたことがあったなあ。

 

学生時代には、上野から不忍池を経由して大学に通ったこともあった。

子どもが小さい頃は動物園も行った。

でも、博物館はジックリ行ったことがない。科学技術館や、西洋美術館など。上野の山は面白いのだろうが、学生時代や現役時代には時間が無いし、つい酒方面を求めてしまって、文化的ではない。

年齢を重ねるとその時間的・精神的余裕はあるが、今度は体力減で、歩き通せない。平成館の特別展を見るだけ、プラスアルファでもうダメ。

 

妻源病治療の効果は出てきていて、目眩など大分改善された。

今週中は、できるだけ接触を避けることにしましょう。