5月18日(土) 横浜みなとみらいホール
指揮者:井上道義
ショスタコーヴィッチプログラム
チェロ協奏曲第2番
ソリスト 佐藤晴真
ソリストアンコール カザルス「鳥の歌」
(休憩)
交響曲第10番
指揮者の井上道義は、今年、2024年12月で引退を発表している。1946年生まれで、77歳か、この日の指揮ぶりを見てもまだまだ出来るというイメージだけど、最晩年のみっともない姿を見せたくないという、”かっこつけしー”なのでしょう。
あくの強い天才で、好みではない。
それが得意とするショスタコーヴィッチのプログラム。
しかも、日フィルとは最後の共演とあってか、ファンが多数押しかけて、開場は満席。当日券なしと表示されていた。
隣も前も開いていたけどね。
いつもの定期会員以外が多かったんじゃなかろうか。
終演後も立ち上がってブラボーを叫び、鳴り止まぬ拍手を見ると、そんなに感動しなかったワタクシとしては、逆に白ける感じ。
2曲とも初めて聴く。
チェロ協奏曲第2番は、難しい曲でした。
どういう訳か、始まってすぐに演奏を中断し、指揮者とチェリストが引っ込んで、再登場してやり直した。こんなこと初めて。ちょうど目をつぶっていたので、何が起こったか解らない。
ソリストの技巧は超絶で、良く弾きこなしていたのは解る。
難しくて、楽しい曲ではない。
交響曲10番。これも初めて聴く。
始まりは、いつものショスタコーヴィッチらしい。大編成で、響き渡る。
だが、ワタクシにはもう一つだった。
ショスタコーヴィッチと言えば、スターリンとの関わり。社会主義リアリズム。反抗したのか、迎合したのか。
事前のオーケストラガイドでも、半分以上をこの問題にあてる。
どうやら、本2曲は、スターリンと言うよりも、フルシチョフとの関係があったらしい。例の秘密報告。
なかなか興味深いけど、曲としては、スターリン時代の方が好き。
学生時代からずっと反スタ左翼だったなあ。