3月13日(水) 神奈川県民ホール

開口一番 前座 柳家小きち 『つる』

柳家喬太郎 『粗忽の使者』

柳家三三 『幾代餅』

(仲入)

三三 『たけのこ』

喬太郎 『極道のつる』

 

2ヶ月ぶりの落語会。最後は1月中旬のにぎわい座での柳亭市馬だった。

以後、にぎわい座には行っていないし、他の落語会にも行かず。

しかし、まったく落語から離れるのも寂しいし、人気の喬太郎と三三なので、出かける。

夜7時開演で、桜木町なので、帰りが辛いのだけど。

 

開口一番の『つる』は久しぶりに聴いた。

首長鳥が、まず雄がツーと飛んできて、次に雌がルーと飛んできて、松に止まったから、「つる」になったというバカ噺。

以前前座がよくやっていたが、最近聴かなかったなあ。

つまらんし、下手。眠くなる。

 

喬太郎は、映画「ゴジラマイナス1」の話をマクラにしてたっぷり、大得意。喬太郎、ああいうの好きなんだねえ。アカデミー賞ですよ!って吠えてた。

で、古典に入る。どういう繋がりか、『粗忽の使者』。使者に立ったが口上を忘れて、尻をひねって貰うというバカ噺。

二人会だと、それなりの師匠・真打ちが合計4席喋るわけで、どうしても忙しく、早口になったり、端折ったり、じっくり古典鑑賞という訳にはいかない。

大規模ホール落語だし、後方の席だったし、耳が遠くなっていることもあって、最高ではなかったが、面白かった。久しぶりで良かった。

 

三三の1席目は『幾代餅』。こちらも古典の名作。やはり端折りが多くて、チト残念。もっと風景が一杯出る噺なんだけど。

 

中入り後は三三から。『たけのこ』という小品。

隣家の竹林から当家へたけのこが伸びてきて、両家とも食べたいが、武家同士のおかしな遣り取り。

15分程度に纏めたが、東京の寄席では、独演会じゃないから、こんな時間で喋っちゃうのだろうか。

 

トリは先輩の喬太郎。どうするのかなと思っていたら、何だか良く解らない新作。

どうやら、極道の甥っ子が、ゴジラ風の動きで吠えながら、伯父さんから聞いた『つる』を余所で真似するが、失敗する噺。

そもそも古典の『つる』が意味のない噺であるのを、新作にして、極道が出てきて、パロディーにしたモノ。

なかなか面白い作品だけど、なかなか意味が取れなくて。

開口一番で前座が古典の『つる』を喋ったことで、急遽この演目にしたのだろうか。

話の中で、『たけのこ』もパロっていて、同じように意味のない古典だと、まさか、即興で作ったわけじゃないよね。

最後は爆笑しました。

今回の喬太郎は、映画の「ゴジラマイナス1」だね。どこかで観ようかな。

後で『極道のつる』という題名だと解る。

 

まあ、一月に一回くらいは落語会に行こうよ。