1月20日(土) 横浜みなとみらいホール

指揮者:カーチュン・ウォン

伊福部昭 舞踏劇サロメより7つのヴェールの踊り

ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲

   ソリスト:上原彩子

   ソリストアンコール 不明

(休憩)

ベルリオーズ 幻想交響曲

 

久しぶりの雨。湿って良い。

指揮者のカーチュン・ウォンは、日本フィルの新しい首席指揮者。公式写真と同じ、黒のロングスーツ。

 

今回も、フルートの真鍋恵子さん、ティンパニのパケラさんが欠席。お二方とも、首席なのに、ファンなのに出て来ないのは、チト残念。

 

第1曲の伊福部作品は、聞いたことがない。大体、日本人作曲家というのは馴染みが少ない。それでも、映画音楽やテレビなどで出演している有能な作曲家は知っているが、伊福部は未知。1914年の生まれで、釧路出身。北大を卒業したというから当時はエリート。林野庁勤務。独学で作曲を学ぶ、とのこと。

“サロメ”だから中東的な部分もあって、なかなかエロチックな舞踏劇らしいが、そんな感じの曲。楽しい。

 

カーチュン・ウォンの指揮は、これといった特色は感じられない。せいぜい、ぴきっぴきっとした指揮かな。

まだまだこれから馴染んでいくかな。日本人作曲家の作品を積極的に取り上げるようだ。

 

第2曲は、第1曲終了後、休憩することなく、ピアノを定位置に運んで来た。スタインウェー。

何度も聴いた作品で、親しみがあって、美しくかつ激しい演奏。取り分けコマーシャルでも使われる第18変奏は気持ちよい。

伸び伸びと指揮しているのは解る。

 

ピアニストは、1980年7月生まれ。43歳か。濃紺の肩だし、背中出しのロングドレス。まあ美しいのだけど、最近肌の露出ではなくて、キチンと着こなした和服の女性に魅力を感じてしまう。

演奏は、普通かな。上手ですよ。でも、光るところはないような。

 

ソリストアンコールは、曲名不明。今朝のツイッターにも書いていない。

 

最後は、大曲の幻想交響曲。ラフマニノフで気分があがり、幻想交響曲もベルリオーズがラリって作曲したようなモンだから、まあいいやと、休憩時間に赤ワイン。

そのほろ酔いも手伝って、幻想的な世界に溶け込む。トランペットが良い音だなあ、と思ってフト観ると、オッタビアーノ・クリストーフォリさんがいるではないか。初めに見つけられなかったのは、ちょっと位置が常とは違ったことと、ワタクシが”がちゃ眼”になってしまって、オペラグラスが旨く使えないこと。

 

まあまあ、良い演奏会でした。2階席3列目に後退して、横棒が邪魔にならなくなったのは良いが、どうしても前列前席の方の頭が邪魔で、気になって、集中出来ない。

どうしたもんかな、まだ5回分同じ席のチケットだけど、変更を考えねばならないか。邪魔がいない、邪魔がない最前列が良いんだよね。

クラシック演奏会といっても、目をつぶって聞いているだけではつまらない。ソリストの演奏風景、指揮ぶりなど観たいでしょ。