1月10日(水) 横浜にぎわい座

開口一番 前座 まんと 『半分垢』

雲助 『勘定板』

『幾代餅』

(中入)

『夢金』


今年の初落語。雲助の人間国宝認定後、初めての独演会。

さぞ満員かと思いきや、2階はがらがら、1階は95%の入り。本格的古典落語は、そんなに人気なし、か。


開口一番前座は、名乗らない。

『半分垢』は、初めて聴くネタ。力士が、上方修行から帰って来て、何でも大きく話す家族。大きく見える富士山も半分は雪と卑下するのも大切だと諭すと、大きくなった力士も半分垢だと。

なかなかしゃべりはしっかりしているけど、巧くはない。


雲助が登場。新年だからか、紋付き羽織。

正月の寄席や挨拶まわり風景をマクラにして『勘定板』。小噺。

ある田舎では、川の上に板をかけ、水洗トイレ。暇な場所ということで、暇所場、カンジョウ場に変化する。その田舎者が江戸に出てきて、カンジョウをぶちたい。場所を聞くと、どこでも、と言われて困惑する噺。

正月に相応しくないと自分でも。


続いて、一席目と言いつつ『幾代餅』。

女性の癪、男性のせんきから、恋煩いに振って、女郎噺。

雲助は、古典を正しく、しっかりしゃべる。

さすがに人間国宝。


中入後は、ネタ出しの『夢金』。マクラ無し。

これも古典を正しく。欲の強い船頭が、雪の中、舟を漕ぐ仕草が美しく、江戸情緒タップリ。一つ一つの仕草が、理屈に合って、美しい。こういうのを芸と言うのです。


雲助はいつも早く帰りたい。遠いからね。

20時45分には終了。

私は満足。


にぎわい座もそろそろ卒業かな。

割引が全くなくなった。夜の部だと終わりが21時で、辛くなった。

後買ってあるのは、昼間だけ。来月のにぎわい座は買っていない。

それでも落語は好きだから、聴くのは止めはしない。