5月21日(日) 梅若能楽学院会館

能 『杜若』・恋之舞

 シテ(杜若之精)富田雅子 ワキ(旅僧)福王和幸

 笛:杉信太朗 小鼓:森澤勇司 大鼓:亀井実 太鼓:林雄一郎

 地頭:松山隆雄

狂言 『鬼瓦』 (大藏流)

 シテ(大名)善竹大二郎 アド(太郎冠者)茂山千三郎

仕舞 『班女』 松山隆之

   『雲雀山』 山中迓晶

   『天鼓』 土田英貴

     地頭:梅若紀彰

(休憩)

能 『景清』・松門之会釈・小返

 シテ(景清)角当行雄 ツレ・子方(人丸)角当美織 トモ(人丸の共人)角当直隆

 ワキ(里人)宝生常三

 笛:松田弘之 小鼓:曽和正博 大鼓:原岡一之 地頭:梅若紀彰

 

パソコンの具合が悪い。気分も落ち込んで、楽しかった梅若定式のことが気持ちよくかけない。

 

『杜若』は5回目か。前回の梅若定式で女流シテ方が悲しかったので、今回のシテ方も女流なので、実はかなり心配していた。

ところが、最初の「のうのう」だけで、良いじゃん、と。その後も、前場も、後場も、謡も、舞の型もキチンとしていて、足使いも良くて、良かった。

さもないと、女流シテ方もう見ないもんね、という段階にあったのだ。

最後のキリの部分、ワタクシが習った仕舞部分。仕舞と能とは違うが、親近感があって宜しい。

 

狂言『鬼瓦』も何度も。鬼瓦の面が田舎の妻に似ているということで、泣いたり、笑ったりという妙な狂言。茂山千三郎は、千五郎家から独立してからしばらく見なかった。演技としては問題ない。

 

仕舞は、こちらも段々知る曲が多くなってきて、とても参考になる。今回は、中堅の3名がしっかりと。しかも地頭が紀彰先生で良かった。

 

能『景清』、3回目なのだが、梅若YouTubeチャンネル2で、楼雪先生の『景清』が公開されていて、じっくり観ていたので、集中して観られた。

角当行雄さんは、お歳ではあるが作り物から出て、仕方を行うことが出来て、やはり、こちらの方が良いなあ。

最後にツレ人丸と別れるところで、人丸をそっと押し返すような仕草は、お爺ちゃんが孫を愛おしむ、別れたくなく無い感じが出て、ウルウルもの。調度我が孫も10歳なのです。

 

地頭は楼雪先生の予定だったが、当日会場で、「風のために紀彰と交替」とのこと。がっかり、残念とトモに、チトうれしいのは弟子だから仕方がない。

 

出かけるときは、気が重くて、困ったなと思いきや、始まってみると集中して観られて、気分も上がって良かった。

 

これを書いている現在は、再び落ち込んでいる。

もうダメ。猿之助は同病だろうし。向精神薬のお世話になっているのも同じで。ここで、PCが壊れると、どうなっちゃう?