4月28日(金) 町田市民ホール
立川小春 『真田小僧』
『百川』
(仲入)
『蒟蒻問答』
談春の落語は、以前は、今チケットが取れない噺家、といわれて、大人気だったのだけど、やや落ち目か。といってもにぎわい座では抽選になってしまって、なかなか当たらない。
町田の外郭団体主催の落語会は、立川流が多くて、志の輔や志らくもあり、たまたま談春の日が空いていたので、購入。
しかし、当日券ありの状況。
開口一番は、立川小春。談春の弟子で、5月5日に真打ち昇進予定で、最後に近い二つ目の高座。小春志(こはるじ)に改名予定。
大好きだという『真田小僧』。小遣い欲しさに、按摩にかかる母親の様子を曰くありげに父に話す。釣られて小遣いをあげてしまうと言う噺。
若くて、ちゃきちゃきしていて、悪くはない。
談春の登場。
マクラが長~い。チャットGPTの話から、落語の禁止用語の話やら、未来はないという話やら、今日話す噺はないとか、グチっぽく。
なまりの話から、突然『百川』へ。田舎から来た新しい奉公人百兵衛が、客の要件を伺うことになって、田舎なまりが酷くて、誤解されてしまうと言う滑稽譚。
どこまで行くかと思ったら、一応最後の医者を呼んでしまうところまで。あれだけ長いマクラをしゃっべったのに。
談春は、田舎なまりを比較的わかりやすい”なまり”でしゃべり、間違いを大体わかってしまって、聴衆まで混乱する、と言うことはない。
確かに上手だけど、天下一品というわけでもない。聴衆が、なんだこりゃ、と思う方が良いんじゃないのかな。
仲入後は、すぐに『蒟蒻問答』。これも、特に目新しいくすぐりはなく、まあ、上手に、おかしく話す。
大笑いはできないよね。木戸銭4000円を払って聴く噺か、といわれれば、NOかな。
町田は近いから帰りが楽ということ以外に、もう一度という気はしない。