1月12日(木) 横浜にぎわい座

開口一番 前座 『十徳』 柳亭市助

『時そば』

柳亭市童 『たらちね』

『転宅』

(仲入)

『試し酒』

 

前立腺ガンからの解放を知らされたその日の午後。

まだなんだかボーッとしたままの落語会。

 

開口一番前座は『十徳』、初めて。口開け話が、知らないお題名が続く。

ご隠居が見掛けない柄の着物を着ている。なんですか、と聞いたら、十徳という柄だと。その謂われは、○○の如く(ごとく)と△△の如く(ごとく)で、併せて十徳だと。

はっつぁんがそれを真似ようとするが、如く=ごとくが思い出せずに、失敗する。

駄洒落話。

何だかねえ。

 

『時そば』。寒い日だったからかな。噺は、そのままで、いつもの通り。きちんと。

 

市童も『たらちね』。これもいつもの。

大したくすぐりも特徴も無いから、上手なのだけど、2つ続くと眠くなる。

 

仲入前に『転宅』。これは初めて。金持ちの妾宅に入った泥棒。却って夫婦約束させられて、手持ち金まで取られてしまう。妾さんの話が上手で、泥棒がバカなのだけど。

明日また来て、等と言われていい気になっていくと、すでに廻り中の評判になっていて、覗いている。妾さんはすでに転宅していた、というバカ噺。

面白かった。さすがに市馬、上手だよな。

 

仲入後、市馬本日3席目が『試し酒』。これは、下男が5升の酒を飲めるかで、旦那達が勝負する噺。

勝負の前に、5升の酒が飲めるか試してから勝負に臨む、ということで『試し酒』。

良い飲みっぷりだ。情景が浮かぶ。上手だよなあ。

 

これで、新年の初笑い2回目。満足。

帰りに、一人快気祝い。