7月2日(土) 梅若能楽学院会館本舞台

 

紀彰師のお素人弟子で、東京の中野でお稽古している方々、横浜能舞台でお稽古している方々を中心に、お稽古会。

当初は、5月を予定していたけど、延び延びになってしまって、7月2日。しかもとても暑い時期になってしまった。

訳あってブログには書かなかった、去年10月27日の鎌倉梅栄会十周年記念大会以来、紀彩の会としては8ヶ月ぶりの発表会。

 

紀彩の会とは、紀彰師にグループレッスンとして師事している会です。現在6名。

当日の番組中、紀彩の会のメンバーだけの出演を下記に記します。

仕舞 『八島』 Nさん

連吟 『小袖曽我』サシ・クセ ワタクシ他、3名の男性

仕舞 『胡蝶』 Tさん

   『井筒』 ワタクシ

   『鞍馬天狗』 Fさん

連吟 『小袖曽我』キリ 2名の女性

仕舞 『大江山』 Oさん

   『経政』クセ・替之型 Oさん

皆さん、それぞれの仕舞と、男女に分かれての連吟でした。声の質が異なるので、男女で別れてもジェンダー差別ではない。

 

仕舞は、今年になってから練習してきて、連吟は、その頃からお稽古してきた曲を男女別の連吟にした。男性は、十郎、五郎、母と役を別けて。地謡は全員。

女性のキリは、全部地謡なので、お二人で。

 

感想としては、いやはや、皆さん、仕舞も連吟も、お稽古しているときより出来が良くて、素晴らしい。

 

ワタクシの『井筒』は、我ながらよくできたと思います。

出だしの、「筒いづつ」が、しっかり下音にすんなり出た。これで自分でもオヤうまく行くじゃんと。

立ち上がりもフラつかず。扇マジックも出来たし。ヒラキ、サシも何度も注意されてきた部分だけど、出来たよなあ。

角トリでやや乱れたけど。

「男なりけり」と地謡が盛り上げる部分、常のお稽古より人数が多いためもあって、ググッと急の調子になって盛り上がる。それに釣られて、ワタクシの正中先に出るのも、ササッと。急に止まって井戸を覗き込む。良い感じ。

その後もまとまって、最後までピタッと。

初めて、地謡と舞がピタッと合った気がした。

 

紀彩の会以外の東京のベテランお弟子。すでに、20年も30年もお稽古していらっしゃる御婦人もいる。当然ご高齢。素敵です。上手です。憧れです。

 

番外仕舞は、紀彰師の『山姥』キリ。格好いいねえ。

 

YouTubeで流す動画の撮影で、インタビューを受ける。いつ公開になるのかしら。

 

終了後、東中野で紀彩の会の打ち上げ宴会、焼き肉。生ビールでの乾杯が美味しい。

 

自分の出演は、合わせても15分もないのだけど、とても疲労する。が、心地よい疲労。

高等遊民。本当に本当に謡と仕舞にハマってしまって、やめられない、とまらない。

小鼓は、まだこの境地には達しない。