10月12日(月) 横浜にぎわい座
『お化け長屋』
ゲスト 漫才 母心
(休憩)
『唐茄子屋政談』
この夏やり残した噺、と題する。コロナで中止になった企画を再現しましょう、ということ。
また前座なしで円楽。今日の2席は、いずれも時間がかかるから、と。
『お化け長屋』、どういう訳か私が『化け物使い』と誤解していて、『化け物使い』の心の準備をしていたのに、何で、変じゃないの、円楽が間違えてるのか、なんて不穏な気持ちで突入。
それに、3日連続の桜木町通いと、酒に身体が疲れ切っていて、まったく集中できず。
円楽の噺も、勿論ベテランだからそこそこではあるが、何だか、噺の中に盛り上がりってモノが感じられず。前回は、『浜野矩随』で素晴らしく熱の入った高座だったのに、今回は、熱が感じられないよ。
大家に変わる○○が(コトバを忘れているのです。)、1人住まいの美人が殺されて、幽霊が出るという話しをでっち上げて、貸し札がかかる長屋の部屋を貸さずに、驚かせて、財布や下駄を手に入れる、それに味を占めて2人目を狙うが、とんとせっかちで気にしないやつで失敗する、という噺。
面白いハズなんだけど、熱が入らず、こっちも半分ほど寝てしまう。
漫才って、あまり面白いと思ったことは無いのだけど、母心って2人、なかなか面白いよ。ボケが、歌舞伎の真似をしていたのかな。今回も、古典芸能ネタ。ともう一つネタ。古典芸能は、発表会で、客から入場料を取っているのに、宗家や師匠に多額のお礼を支払う、領収証なしで、なんて、ちょっと身につまされる話し。
今度の紀彩の会の発表会、どうしたら良いんだろう。
『唐茄子屋政談』、何度も聞いているけど、勘当された若旦那が、叔父さんに拾って貰って、唐茄子の天秤売りをする時に、たまたまの人に助けられる。更に、今度は貧乏な母子に売上げを上げたところ、店賃に取られしまって、首つり。医者にかかるが金がかかる、大家を威す、功が認められて勘当も解かれるという噺。
なんで、これを『政談』って言うんだろうか。もっと長いお話しの一部なのかしら。
人情噺だから、しっとりで良いのだろうけど、やはりこれも熱が入らない。こっちも気が乗らない。半分くらい寝ていた。桟敷席で寝ていたから、円楽も力が入らなかったのだろうか。
ボクも悪いのかも知れないけど、円楽も、まあしっかりお話しはするけど、乗らない、乗り込まないよね。
漫才の母心の方が、気力があったと思うけど。笑わせようという気力。