8月24日(月) 横浜にぎわい座

三遊亭遊七 『道具や』

桧山うめ吉 『俗曲~縁買いな~』

『御血脈』

(仲入)

『西行歌行脚』

お囃子:鶴田やよい

 

さて、今回の六代目円楽はどうでしょうか、と疑心持ちつつにぎわい座へ。

前までは、第○○回と銘打っていたが、回数表記はない。なんでも、4月に予定していた独演会の、やり残し消化らしい。

そのために、4月当時は前座だった三遊亭遊七が、二つ目になって、そのために交替するかもだったけど、遊七がどうしてもやらせて欲しいというので、今回は前座なしで、二つ目からスタート。

 

その三遊亭遊七。女流で、二つ目。そういえば、女流の前座は何度か観たことがあったが、女流二つ目は初めてかな。なんでも、女流真打ちも2人くらいいるらしいけど、出会ったことがないなあ。男社会の中で、師匠絶対のハードな職業だからな。男女平等の発想なんぞないから。面白ければいい訳で、女でいけないと言うことはない。ただ、修業時代が難しいかな。

『道具や』は、まあそれなりに話していました。確かに、前座よりは上手。一応聞ける。ご贔屓にはならないかな。昭和55年(1980年)生まれ、40歳か。

 

桧山うめ吉、好きなんだよね。粋だねえ。小唄や新内の短いのをやって、踊りまで披露。上手、良い声。昔の本当の芸者風か。ホントの芸者は、落語芸術協会にしかいないのかな。あちこちの芸者さんは、もう芸はできないのだろう。桧山うめ吉姐さんを、お座敷に呼んだら、幾らかかるのか、そもそも来てもらえるのか。

1966年生まれ。54歳には見えない色っぽさ。もともとお囃子だったが、色物に独立したらしい。

うめ吉姐さんならば、ご贔屓になりたいかな。

 

『御血脈』、2度目くらいかな。マクラだかおしゃべりだかわからないような話を延々としつつ、いつの間にか本題に入る。こういうのは、ベテランというか六代目円楽のうまみかな。

ややつまったところはあるモノの、さすがのベテランできちんと。前回、稽古はしていなかったというようなことを話していて、復活にあまり感動していないような感じだったが、今回は、まあまあ、客前の落語会をうれしがっているような。いわゆるお稽古はしないらしいが、一度覚えて披露した噺は、客前で話すのがお稽古の基本だと。そう言われればそうだなあ。あまり話さなかったので、喉の筋肉が衰えた、と。

 

『西行歌行脚』も、マクラだか、おしゃべりだかわからない話で、あっちに飛んだり、こっちに行ってしまったりしながら、噺に入って、その中でも飛び回って、最後は、きちんと終わった。ふむ。

まあ、無駄な時間ではなかった。9月の落語会は買ってある。10月のも、やはり買おうかな。