8月8日(土) 横浜にぎわい座

開口一番 金原亭乃々香 『つる』

ゲスト 立川吉笑 『狸の恩返しすぎ』

『夢の酒』

『首提灯』

(仲入)

『明烏』

 

客の入りは、一階席だけで4分の1。少ないなあ。もともと志ん輔は少ないのかも知れないけど、コロナの影響でさらにっていう感じ。

 

開口一番。若手はともかく出番がないから、何とかしてやろうと言うことかな。金原亭乃々香は、声がすっきりした美人系で聞きやすい。勿論下手だけど。ツー、ルーと叫ぶ声は、きもちいい。

 

ゲストの立川吉笑は、2枚目だけど、落語ディーパーに出ていたなあ。それかどうか、度胸は据わっているし、なかなかのもんだと思う。これも収入がなくて大変だよな。

演目は、普通は確か『狸の恩返し』のハズだけど、『恩返しすぎ』になっていて、かなりしつこい恩返しという話に変えたか。狸の親まで登場して。

 

『夢の酒』『首提灯』は引っ込むことなく連続高座。何だか、知った噺でもあるし、これと言って感じるところがなかったか、寝てしまった。

古今亭志ん朝の弟子、ということなのですが、プレッシャーからまだ抜けていないのかな。

お金がないらしく、落語家はコロナで大変だ。通常3675円の志ん輔DVDを、1000円で販売。思わず、買ってしまった。1000円だもんね。ちょっと一杯飲むよりは良いんじゃないか。苦しいのかなあ、在庫も抱えてと言うことか。

 

『明烏』、久しぶりに聞いた感じ。CDもあるし。でも、何だか新鮮だった。志ん輔の口も回ってきたし。

ああいう、落語で出てくる『吉原』なる場所、行ってみたいなあ。デリヘルやなんやら、色気のない風俗営業ばかりで、つまらないじゃないか。きちんと三味線や踊りなどもあって、その後に・・・。だけど、そこは風営法・売春防止法でで本番禁止にしておけば、現代の風俗より、芸と風趣があって、楽しいんじゃないかな。デリヘルなんて、絶対にやりたくないけど、そういう現代的『吉原』ならば、若旦那じゃなくても、行ってみたいと思う。

そんな不謹慎なことを、志ん輔の『明け烏』を聴きながら楽しんだ。

高等遊民も、少し色気をもって。