6月14日(日) 午後2時から受信拝見

 

3月、4月、5月の狂言堂が中止となって、6月も中止ではあるけど、山本東次郎家と横浜能楽堂の配慮によって、無観客で、予定プログラムを演じたのを、開催日時に合わせて、配信した。無料。7月11日までの期間配信。

ホントに久しぶりに、ダイジェストでは無い狂言を観られて、幸せでした。

 

狂言組 (大蔵流 山本東次郎家)

『空腕』

  シテ(太郎冠者)山本則秀 アド(主)山本則重

『蟹山伏』

  シテ(山伏)山本則俊 アド(強力)若松隆 アド(蟹の精)山本凜太郎

お話 山本東次郎

 

『空腕』も『蟹山伏』も、何回も観ているけど、改めて、山本東次郎家のしっかりした芸に感心すると共に、やはり、ライブでは無い寂しさを感じる。狂言では、笑い声なども、舞台の一要素なのですね。

 

『空腕』のシテ太郎冠者が、従前発表されていた山本東次郎さんから交替になったらしい。膝を悪くしたとか。心配。

それでも、修練のたまものか、山本則秀は立派。ほとんど、シテ太郎冠者の独白で、暗闇の中の不安と、死んでしまったかも知れないと思った様子、主の元に返ってからの武勇伝のカラ自慢話。まあ間違えることも無く。

最後まで、言い訳を続けるシテ太郎冠者。アド主もある意味楽しんでいるか。

 

『蟹山伏』。また自慢ばかりの山伏のお話。生き不動様とか。でも簡単に沢蟹の精にやっつけられる。凜太郎君、蟹の手指の動きは、もう少し大げさにした方が良いかな。

 

高等遊民的生活は、徐々に戻りつつあるか。

7月からは国立能楽堂の自主公演も、人数を約半分に減らして、再開予定。

横浜狂言堂も7月は、これも人数を減らして実行。

日フィルの横浜定期は、いまだ、中止の発表が無い。東京定期は、一旦解約して、人数半減で再募集らしいが、横浜定期は、そういうアナウンスも無い。定期会員が多すぎて、上手く処理できないのかな。