3月1日(日) 横浜能楽堂

大蔵流 山本東次郎家

『鱸包丁』

   シテ(主)山本東次郎 アド(甥)山本則孝

『若菜』

   シテ(大名)山本則重 アド(太郎冠者)山本則俊 アド(次郎冠者)若松隆 

   立衆(大原女)山本泰太郎、則孝、則秀、凜太郎

   笛:藤田貴寬 小鼓:幸正昭 大鼓:原岡一之 太鼓:梶谷英樹

 

これも、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止。

この中止は本当に残念。何しろ、東次郎さんの、渾身の、力の入った十二番の最後だったのだよ。

毎回頂いていた、特別の解説書きも頂けなかった。印刷はできていたはずなのに・・。

 

『鱸包丁』は何回か観ているから、ストーリーは解る。が、東次郎さんシテのは観ていない。残念。

 

『若菜』は初めて。ストーリーは、都での長逗留に鬱積した大名は、気晴らしに太郎冠者、次郎冠者を連れて小原野に出掛ける。うららかな春の景色のなか、そこで出会った大原女たちと心を通わせていく大名たち、らしい。1987年に東次郎さんが復曲したものらしい。春の公演に相応しい曲だなあ。きっと小原野で、囃子方も入れて、謡、舞うんだろうなあ。

残念。どこかで、やって欲しいよ、東次郎さん。山本東次郎家が総出演なのに。