1月24日(金)~2月16日(日) 国立能楽堂展示室

『能絵展』

 

もう前期は終わってしまったけど、国立能楽堂の展示室で、国立能楽堂が収集してきた資料の展示展覧会。

ここでは、ほぼ連続して、何かしらの展覧会を開催していて、なんと、入場が無料なので、気軽に参加できる。

 

国立能楽堂には、ここ何ヶ月か、能会で行っていたから、開始前や、休憩時間にいつも見学していた。

 

今回は(この時点ではもう終了してしまっているが)、『能絵展』を開いていて、ものすごく興味をそそられたので、ブログに書こうと。

 

17点の能の絵に関する資料が展示されている。

室町時代16世紀から江戸時代後期19世紀まで、古文書だ。

お能の名場面を描いたモノや、演能観能のモノ、屏風だったり、絵巻だったり、素晴らしい貯蔵品。

 

お能の名場面を書いた絵巻などは、それを見ると、現代でも、私などでもどんなお能か解るというシロモノ。つまり、相当昔から、舞台演出などは変わっていないと言うこと。作り物が変わらない、『葵上』などは小袖が舞台正面に置かれているのも変わらない。

今、現在も、昔の通りに演じられていて、それを観ている。古典芸能って言うのはこういうことなんだ。

 

演能観能は、神社などの奉納だったり、宮中の能会だったりする。舞台がどうなっていて、偉い人はどこで観ていたか。

驚いたのは、当時は外にあった能舞台は、正面側に鑑賞席が別棟で有って、そこから大名や将軍が観ていたと思っていたら、それは合っているのだけれども、ある絵には、脇正面部分の地べたに、女房衆や子供まで描いてある。男の式楽の楽しみだけじゃなかったんだ。宮中の絵だけども、宮中の後宮か、女房方も鑑賞できたんだ。しかも、子連れだ。

 

こういう能の楽しみ方はあっても良い、と思う。