1月20日(月) 相模女子大学グリーンホール 多目的ホール

開口一番 立川花修 『つる』

古今亭文菊(落語協会) 『悋気の独楽』

三遊亭兼好(五代目円楽一門会) 『干物箱』

(仲入)

瀧川鯉橋(落語芸術協会) 『無精床』+余興

立川談修(立川流) 『芝浜』

 

四派合同の落語会で、毎年1月は、各派のこの回の幹事が出演する。会場は良くないが、シニア1000円だし、年に1回は行くかと。確か昨年もこの月に。

 

開口一番の前座は、女性かな、ダメ。

 

文菊の女形は色気がある。ちょっと今回は作りすぎだけど。『悋気の独楽』は夫の浮気に丁稚に後をつけさせるが、買収されて失敗するお噺。浮気相手の芸者が色気たっぷりにできました。

 

兼好が、この中では一番かな。元気あるし、言葉もはっきり。独演会できるし、現にあるし。『干物箱』は2階に閉じ込められた若旦那が、風呂に行くのを幸いに、声が似たモノに、身代わりをさせるが、失敗する噺。

 

鯉橋の『無精床』は、気位ばかり高くて威張っている親父の床屋の噺。この4人の中では、真打ち昇進が一番早いようだけど、まずいな。面白くない。ただ、余興が面白いというか興味があった。昔は、落語の後に、かっぽれを踊ったりした噺家もいたなあ、と。今回は、大黒天などの物真似。別に上手というわけではないが、ああ、こういうのも寄席なのかなあ、と。

 

談修は、何を掛けるかと思ったら『芝浜』。40分かけて。初めから芝浜にするように4人で時間調整したのだろうか。

始まって、前に座るお爺さんは、隣の友人に、「芝浜だ」などと話しかける。うるせえ。

真剣に聴こうじゃないの。まあ、ストレートに変化球はあまりなく、タダ、夢をいっぱい強調、落ちだけではなくて。時間の流れを、論理的に繋げる。真面目な『芝浜』。だから一層、円熟味が足りないというか。物足りないというか。表面的というか。完全には自分の噺にしていないというか。同じストレートでも、先日の円楽の方が良かったなあ。

 

八起寄席は、安いし、近いから、まあ、年に一度ね。1月の第3月曜日。多分来年も。