1月4日(土) 国立能楽堂
能 『西王母』 (観世流 武田修能館)
シテ(前:仙女 後:西王母)武田志房 前ツレ(侍女)武田友志 後ツレ(侍女)高梨万里
ワキ(帝王)福王和幸 アイ(官人)山本東次郎
笛:藤田次郎 小鼓:曽和正博 大鼓:安福光雄 太鼓:桜井均 地頭:松木千俊
面:シテは「増」 ツレは「小面」
(休憩)
狂言 『財宝』(大蔵流 山本東次郎家)
シテ(祖父)山本東次郎(人間国宝) アド(孫)山本則重、山本則秀 山本凜太郎
今年も、新年初ブログは、能楽の会。舞台も、弊が巡らされ、能の地謡や囃子方も裃姿。新年のおめでた。
演目も、能から始まるというモノで、これは、脇能と脇狂言ということらしい。
能『西王母』は、中国のお話で、帝王(ばく王)の不老長寿、不老不死を願うというモノ。中国はどうしてもこういう長生きモノがいいのかしら。
まあずアイが登場。ここで、東次郎さん初お目見え。帝王がお見えになるぞ、と。帝王が出た後、3000年に一度咲くという桃の花をもって、ツレ(侍女)シテ(仙女)の順に登場。中入で引き込むが、後場で後ツレが今度は桃の実を持って登場。3000年に一度の桃の花、その実。ひとつ食べると3000年の長寿、三つ乗っていたから全部食べて9000年の長寿だと。まあ、中国はスケールがでかいというか、大げさというか、あまり日本的ではないよね。日本は、幽霊になってしまう。
後場での、中ノ舞が美しい。観世だから。でも梅若の方が良い。
狂言『財宝』も、爺に名前をつけて貰って、お祝いするお話。とにかくおめでたいのだ。財宝とは、シテ祖父の名前。中で初めて名前がわかる。3人の孫につけて名前は「興がり」「真興がり」「面白」という、好い加減な名前。ホントかよ。
3人の孫は、シテ祖父東次郎の子供世代の2人と、孫世代の凜太郎君。成長著しい。
「祖父」という面を着けていた。酒を酌み交わし、謡い、舞う。
まあ、新年幕開けだから、全体におめでたいのだ。ストーリーなんかどうでも良い感じ。
でも、しばらくお能を観ていなかったので、楽しかった。やはり、能楽は好きだ。