12月12日(木) 関内ホール

開口一番 柳家小ごと 『道灌』

柳家三三 『紋三郎稲荷』

(仲入)

柳家小三治 『湯屋番』

 

平日の午後2時、昼間っから落語会じゃ、盛り上がらないか。でも、満席。爺婆と、休暇を取ったらしい中年独身女性達。

 

開口一番は、寝た。

 

柳家三三、売り出し中の、というかもはや親子会ではなくて、独演会もできようという噺家。

師匠小三治をまねたか、演目とまったく関係ないまくらを半分くらい。膝が痛くて近所の爺さんの医者に診てもらった、受付が落語好きだというのに、三三を実は知らないという。ホントかどうかわからないけど、確かに、メディアの露出は少ないから、顔と名前は一致しないよね。

話しっぷりは、ハキハキとして、わかりやすく、当然眠くならない。隣の中年有給女子は爆睡していたけど、何しに来たんだ。そんなに面白くないからか。

『紋三郎稲荷』は初めてかな、聞いたことあるかな、と言うレベルの、お話としては大して面白くない話し。そんなに盛り上がりもないし、落ちも秀逸ではない。玄人向けなのかしら。親子会の子の出番だから、ドッカンドッカンやるわけにはいかないのでしょう。

 

小三治。さすがと言うべきか、年の功と言うべきか、人間国宝と言うべきか。何も考えないで、高座に上がっているんだ。それが許される地位というかキャラというか、だから良いか。何だか良くわからないマクラで。自分の本の宣伝を始めたりして。

で、やっと思いついたのが『湯屋番』。年末だし、それなりのホールの落語会だから、もしかしたら『芝浜』なんて期待もしていたけど、あまりノリも良くなくて、淡々と。でも話芸としては素晴らしく。

 

やはり、寄席形式の劇場が良いなあ。