9月28日(土) 横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ

前座 林家彦星 『元犬』

古今亭文菊 『お見立て』

(休憩)

柳貴家雪之助 『太神楽曲芸』

春風亭一之輔 『笠碁』

 

今年も開催とパンフに。ということは何年か続いているんだ。今年は、7月26日(金)に立川志らく・柳家三三の二人会もあって、こっちは落選した。会場はホールで、落語向きではなく、案内の女声アナウンサーも落語向きではない、アウェーな雰囲気の中で。

大体、もっと地方になると、志らくや一之輔が来ると言うだけでワッとなるのだろうが、中途半端な地方、にぎわい座に出かけるのもそんなに面倒ではない、好き者は新宿にも行くわいというファンも多いだろうこの地で、どういう落語会になるのか。どうすればウケるのか、主催者も、出演者も大変だろうなあ。

客の一人が、待ってました、たっぷりと声をかけるが、浮いた感じ、無理した感。俺は解っているんだぜ感。

 

前座はダメ。犬だか雇い主だか解らない。

 

文菊。注目している落語家で、この会も、一之輔は勿論だけど、文菊出演で希望が膨らむ。

女形で、女風で、色っぽい噺をすればピカイチになるのだが、花魁が田舎者の常連客を騙す噺で、これを選んじゃあねえ。というわけで、ウトウト。

 

色物は、ちゃんとした芸だけど、こういうホール落語会では合わないよ。寄席じゃないとね。これは番組作りがダメ。

 

さすがの一之輔。マクラから入って、『笠碁』を身振り、顔つきたっぷりで、喧嘩の様、退屈な様、やっと碁打ちを再開できた喜びをたっぷり。きちりとトリを務める。そして、なんと14時ジャストに終了。ジャストだよ。プロだねえ。

文菊は成長株だと思うし、一之輔も良い。一之輔の独演会にはやや難アリだが、こういう二人会なんてのは良いのではないか。