7月22日(月) 梅若能楽学院会館

連吟 4曲

素謡 『絃上』

仕舞 5曲

舞囃子 3曲

素謡 『芦刈』

舞囃子 4曲

素謡 『求塚』

仕舞 5曲

舞囃子 3曲

 

まあ、要するに、梅若紀彰さんを指導者とする素人のお稽古者の発表会。社中って言うのかしら。

僕が行ったのは昼頃で、最初の舞囃子の途中。この辺りになると、上級者というか玄人はだしというか。舞囃子は、有名なプロの囃子方もつく。大好きな亀井広忠さんも。素謡も地謡がつくが、このメンバーも紀彰先生ばかりではなく、人間国宝の梅若実さんも出演した。

こんな豪華な伴奏者を、プロに頼んで、上手く出来たらば気持ちいいだろうが、プロの伴奏者を頼むのだから費用がかかるのだろうなあ。

番組表に「指導 梅若紀彰」とあるから、ほとんど紀彰先生は出ずっぱり。地謡でも地頭が多い。実先生は、時々出演。これはお年を召した方につくことが多かった印象だから、実先生時代の生徒さんかな。

実先生は高齢になられて、地謡につく時も、椅子に座って、舞台の出入りも介助されていた。

 

見ている限り、僕ら並みの素人はおらず、もうちょっと練習を重ねた方たち、それ以上。最初の連吟が近いレベルかも知れないが、聞いていないので。

最後の舞囃子は、本当にお上手で、素人とは思えない。お上手すぎて、安心してみていて、ちょっと眠くなった以外は、楽しむというか、勉強になるというか、目標になるというか。後どれくらいお稽古すれば、ああいう舞台に立てるのだろうか。

皆さん、自前の袴に着物、中には紋付き、上下も、という出で立ちで、相当突っ込んでいるなあと。また、皆さんかなりのお歳で、僕の年齢を超えて朗々と謡ったり、舞ったりしていると、良い趣味だなあとは思う。でも、趣味の領域を越えているか。舞が、女性が多いのは、練習に時間がかかるからだろうか。亭主がゴルフ三昧している時に、奥様は謡仕舞のお稽古をしている構図。会員権やゴルフセットを買う代わりに、着物や袴を買う。ゴルフコンペの代わりに、こういう発表会。