7月17日(水) 横浜能楽堂第2舞台
前回6回目から6日間しか空きがなかった。が、前回は新しい謡の練習がなかったので、そんなに慌てなかった。仕舞の練習は、自分の割り当ての熊野だけやれば良くて、自宅練習でも、場所の広さが足りないだけで、時間はかからない。
発表会さながらに謡の役謡ごとに並んで、順番に練習。入場の仕方から始める。まず、1列ごとに入場して、座って、謡本を両手で見台に置き、お扇子を腰から抜いて、右側に置く。ここまでは、各自勝手に。1列が揃ったところで、お扇子を自分の前にずらすように移動させて、謡本を開く。そして、自分の出番を待つ。
トモ(頼光の従者)と後シテ(土蜘の精)が役だから、それが始まる2~3句前に、お扇子を両手で膝に上げ、1句前に、お扇子の先を膝の間に斜めに突くように構える。ゆったりとした謡の構え。そして、タイミング良く、前の役の音階にとらわれず、自分の上音で謡い出す。
相棒と声質が合うので、結構良い感じなのだ。
自分のパートだけではなくて、他のパートも謡いたいけど、じっと我慢。ただ、頭の中では追っていかないと、自分の出番にタイミングが合わない。それも、2回目の練習で上手になる。
他のパートが上手く謡えないと、まだ、アレッとなるのはいかんなあ。
仕舞は『熊野』だから、自主練習の成果もあって、自信を持って臨んだが、最初出だしのシテの謡がうまくいかずに、あせる。「立出でて峰の雲」。ターチイーデテミネノクモ。中音から出て、チが中の上、イが上音で、デテと中音に戻る。ヨワ吟、拍子合。
仕舞中のシテ謡はもう1箇所。「南を遙かに眺むれば」。ミナミーオーまで読む扇で動かず、ハルカニナガムレバ。で、上げ扇、右ウケ、両手を大左右の準備まで。こちらも中音で入って、ガで浮くだけ。ヨワ吟、拍子合。
とまあ、考えながら書けばできるが、右足から出るだの、左足で止まるだの、ネジル足ではなくてカケル足だの、肘が張っていないだの、お扇子の角度だの、色々注意されてしまって、それによってパニックになって、順番を間違える。余計な部分も謡ってしまう。
まあ、まだできないっしょ。来週8回目もあるし。2週おいて9回目。その翌日の10回目は本舞台で合同練習だから、個別の練習はできない。そうするとあと2回でできるか、出来ようよ。2日空けて本ちゃん発表会。
本番発表会の番組表が印刷完了、配布される。おお!僕たちの『熊野』の仕舞が2番目さ。笛とか、太鼓とか混ざって、仕舞も混ざって、終わり方に素謡『土蜘』。最初と最後だね。難しい仕舞が初めだから気が楽かも。ただ、相方が、8回目から10回目までお休みなので、次に一緒の練習は本ちゃんになってしまう。最悪、一人で舞うことに。
生徒さんの後に、指導者たちによる1調1管『唐船』と仕舞『殺傷石』、紀彰先生。
5時終了予定。その後、2階レストランで合同懇親会。参加費2000円。
形は見えてきたけど、まだ、『土蜘』の後場の地謡がまだ未練習。謡いたいジャン。