7月9日(火) 横浜にぎわい座

前座 立川らくぼ 『強情灸』

『欠伸指南』

『鰻の幇間』

(仲入)

『お藤松五郎』

 

前日の円楽の反動か、志らくはよくやっていました。

どうやら、二つ目を全員前座に落としたらしく、大分志らく師匠ご立腹らしい。

前座のらくぼは、二つ目試験の一つだといって、圓生の噺をまねたが、全然違うし、まったくダメ。これじゃあ、二つ目には上がれない。で、志らくも、ちゃんと弟子指導をしなくちゃということだろう。テレビのコメンテーターで、落語の手を抜くのは、弟子にとっても良くないよ、と。

 

仲入前の2席。まあお話しとしてはくだらない落語噺だが、今日の志らくは、古典もちゃんと、手抜きせず、必要なくすぐりは入れて、面白くやっていた。そうだよ、こういう落語が聞きたかったんだよ。コメンテーターになる前の志らくに戻ったというより、談志ネタやらなくなったから、その分特徴が出て良いじゃないか。

 

『お藤松五郎』。怖いお話しを、優しく改変することなく、最後まで、残酷に終わらせた。でも、途中のくすぐりは、志らくらしい怪奇映画イリュージョンも入れて。歌も、昔の歌謡曲。解る人居ねえじゃないか、と言っていたけど、にぎわい座に来る中高年は解るからご心配なく。若者向けばかりである必要は無いよ。

 

やればできるんだから。目前の受け狙いじゃなくて、基本を踏まえた、志らく古典落語をやれば良いと思います。

百席の22回目。六六席が終わった。3分の2だね。ちゃんと百席まで聞くから、このままで、このラインでやっていって下さい。