6月17日(月) 横浜能楽堂第2舞台(地下)
第3回から時間があったので、結構習った部分は自信を持って臨んだが、紀彰先生の要求がだんだん高くなるのかな、直されることも多くて、ややはじめからアレアレ気分。どうしても自己流になっちゃうよね。
謡は、ツヨ吟の、第6段の部分、前シテ(怪僧、実は土蜘蛛の精)と前ツレ(頼光)が、頼光の館で戦う、勇壮なシーン。のはず。特に、地謡の上げ歌は、調子が良くて、ツヨ吟で、聞いていると気分が良いし、謡えたらばさぞかし上気分だろうと思われる。が、最後の4句「足もためず薙ぎ伏せつつ、得たりやおうと罵る声に、形は消えて失せにけり、形は消えて失せにけり。」はホントに難しい。
謡本の、私的注釈は、練習時点では書き切れず、とにかく録音をして、音から、声から、調子から、つまり耳学問でしかない。色々ごま点やマワシ、入りの説明はしてくれるが、何しろ、ツヨ吟では上音と中音は同じだとか、調子の良いツヨ吟だから、2音で上げる音も、一音で謡うとか、謡本ではわからない。そして、謡本は、鉛筆注釈だらけで、書いては消し、消しては書き、どこに書いてあるやら。でも、書くことによって最終的に理解できそうなのは、インテリの宿命か。
ここまでで、前シテが退場する。前半お終いで、間狂言の語りが入って、いよいよ後半の蜘蛛の巣土塚での戦いのシーンに入っていくはず。
この語りも、発表会で流行るらしい。できるのかいな。
仕舞は、熊野がお終いまで行くかなと思ったら、とんでもない。例の如く、最初の舞い始め、「下に居」から始まって、基本のカマエ。ハコビ。サシコミ、左右、ウチコミなど、前回の復習に時間を取られる。
生徒が20人以上居るので、半分ずつでも10人くらいが舞台に上がって仕舞の練習。直進だけならば、まあ間隔を取れば良いが、右に左に大左右、正先に向かってウチコミ、ヒラキ、ながら、扇の持ち方、ツマミ、サシの扇、など、手と脚、扇が「ながら」で動かない。どこかがお粗末になる。
で、今度こそタブレットで録画しようかと思ったが、上手くできない。録画が見えないと頭でお復習いするしかないのだけど。
まだこれから、サシ廻し、や、角に行く、や、カザシ扇やら、最後の止まり方、退場までで、次回で終わるのかな。
しかも、次回は10日後。その間、紀彰先生のお能(国立能楽堂)、シネマ歌舞伎、東次郎さんの狂言(横浜能楽堂)、平家物語の世界のお能(横浜能楽堂)も続いて、一体いつお復習いするのか、とプレッシャー。
でも、高等遊民、仕事はしていないのだから、働く人たちよりは時間が取れるはず。読書などはできない。
楽しいので、頑張りましょう。