6月15日(土) 杜のホールはしもと ホール

オープニングトーク

前座(二つ目)春風亭㐂いち 『壺算』

『かぼちゃ屋』

『雛鍔』

(仲入)

『蒟蒻問答』

 

近いと言うことで申し込んだ。満席になっていた。全国ツアーと言うことらしい。このツアーも何年目かで、橋本も3年前に来たと。入口で、ツアーTシャツや手ぬぐい、書籍、CDなども販売している。バンドの全国ツアーに似せている。そのつもりだから、オープニングトークなども。普通の格好して出てきて、おしゃべり。落語のマクラにもならないおしゃべり。

 

弟子の、二つ目の『壺算』。前座さんとは違って、やはり上手ではある。例の計算だが、相変わらず、観客も騙される。

 

『かぼちゃ屋』。与太郎が、おじさんに言われて唐茄子売りの天秤を担いで売り歩く噺。結局、路地のおじさんに売って貰うのだが、その与太郎のとぼけぶり。一之輔はこういう与太話や長屋話が好きなんだ。結構笑いました。

 

一之輔独演会は、引っ込まずに2席目に。そのマクラで、落語議員連盟の話になって、小泉進次郎が『中村仲蔵』が好きだといっていたことに寄せて、演りますけどね、ああいう努力出世話は落語じゃないね、与太や若旦那のように、ぼけっとしている人の話が良いね、と言っていた。どうせ、落語なんて、人生の役に立ちゃあしないんだから。

で『雛鍔』。銭のことを知らないお坊ちゃまにかけて、自分の息子に教育しようとする植木屋が、かえって悪ガキに騙されるお話し。聞いたことがあるようなないような。不覚かどうか知らないが、寝てしまった。一之輔で寝るなんて。だから、話の内容はほとんど覚えていない。

 

二日連続の『蒟蒻問答』。兼好と若干は違うね。まだ記憶に新しいから違いが良くわかる。禅問答が始まる前の、寺の本堂内の様子を描写する部分。ここが噛むことなく、わかりやすく語られて、ここがきっちり決まると、引き続く禅問答部分の両者の立場が良くわかって面白い。

 

一之輔の独演会は、やはり3席腹の底から笑わせることは難しいのか。2人会や3人会だと、本当に死ぬほど笑う一之輔。独演会も面白いのですよ。笑えるのですが、例えば、前日の兼好の方が大笑いできた。

 

杜のホールはしもとの大ホールは、初めて入ったが、立派なホールなのですね。こんなに近くにあったなんて。しっかり利用しないともったいない。拵えをすれば、お能もできるのではないか。是非能楽やって貰いたい。