6月1日(土) 愛媛県は松山
5月31日(金)の陽水コンサートに合わせて、翌日、松山城に行ってきた。
初めてではない。道後を含めて、すでに2回は行っているが、いずれも仕事がらみで、道後温泉に入って、何か美味しいもの食べて、松山城もちょっと見て、という駆け足ばかりだった。
今回、今度こそは松山城をじっくり攻めようと思って、時間を取る。
ケーブルを使わないで、平山城に登る。結構高度差はある。都市中心部から歩いて行けるのは便利。
まずは、本丸へ。所々にある解説板をじっくり読んで進む。21の重要文化財建物があるらしい。戦前には、国宝だったが、法改正によって、修復されたりした経過からか、重要文化財になる。昭和20年7月の空襲で大分焼けたらしい。その後、城を愛する市民らの力で、次々と復興。
天守は、何度か焼けた後、1835年に再建されて、現在に至る。コンクリート城ではなく、180年近く昔の建築だから、立派な柱組などにうっとり。急な階段も、よく残っているし。
1968年に小天守を含む一体的建物群が復興し、現在の美しい本壇上の建物ができる。これらが下から見ても、本丸平から見ても美しい。
仕方ないけど、内部に入れる建物ばかりではなく、ちょっと寂しい。
ガイドブックでは90分コースだが、倍の180分はかけて、じっくり。
それから、1992年に整備開園された、二の丸史跡庭園に降りる。ここは観光客も少ない。建物も二の丸御殿も再建しないだろうか。棟割りなどもわかっているらしい。「恋人の聖地」などというアホらしい名付けは止めましょう。品格の問題。
更にその下の三の丸公園は、広場になっているだけだが、ここも重要建物など再建されると、素晴らしいお城になるのに。場所が残っているから、お金があればやれるだろう。
空港や駅、中心街そのものだから、観光スポット、歴史観察としては活用は十二分に期待できる。
松山と言えば、道後温泉ばかりだった。
ついでに、最近できた「坂の上の雲ミュージアムへ」。まあ、NHKの大河ドラマがあって、それの影響で建築されたか。司馬遼太郎フリークで、坂の上の雲も何度か熟読している者としては、新しい知識もなく、位置的にも、感動しない。
仕事がらみの観光ではなくて、高等遊民、楽しもうよ。今回は、陽水コンサートと同時だったから、お疲れでした。