4月8日(月) 横浜にぎわい座
『お血脈』
ゲスト ニックス『漫才』
『宗論』
(仲入)
『蒟蒻問答』
お釈迦様の誕生日と言うことで、「花まつり~仏教を楽しむ落語会」との副題。円楽は、割と仏教に対する知識があるようで、宗派など生き生きと話していた。
いつもの通り、前座無しで登場すると、「待ってました」「たっぷり」の掛け声。独演会なのだからこういう掛け声は如何かなと思う。
『お血脈』は、善光寺の血脈印で全員天国に行けて、おかげで地獄が人員不足になったので、元盗人に血脈印を盗ませる話しだが、ストーリーは単純で、そのまま話すと10分くらいで終わってしまいそう。それではというので、真打ちは色々ネタをつけて膨らませて、円楽は生き生きと30分。まあ得意分野なのかな。
ニックスは、40代後半の姉妹漫才。それなりの中年体型で、ノーズリーブのミニスカートワンピースに生足で出てきたのは驚いた。まあ客の年齢からしてそんなに不快感はなかったし、お!という感覚で、よろしいのではないか。本人達の勇気次第で。漫才も退屈ではなかったし。でもあれでは食っていけるのだろうか。ドサ回りとかしていて、都会の寄席に出ることはめったにないのか。まあ、記憶に。
『宗論』。キリスト教にはそれほど知識がないのであろう。まあ普通。悪くはない。
『蒟蒻問答』。時間を40分ほど残して始まったので、しっかりやるつもりかなと期待したけど、まあこれも普通。予定時間の5分前に終了。ちょっとウトウト。
今回は入り口の噺が良かった。円楽独演会は、案外席が取れる。6代目は寄席に出られるようになって、外の噺家の落語を聞けるようになって、競えるようになって、上達した、と自分で話していた。寄席にはそういう面があるんだろうな。談志や先代円楽などは、名人の域に達していたから、寄席に出なくてもOKだったのだろう。当代円楽は、天才ではないので、名人にはならない。そんなモノだな。
どうしようかなといつも思うけど、結局チケットを買ってしまって、来月も、次も行くのだ。最初は手術後だったから、あれから半年。うまく行く日と普通の日と。客でも違うのだろう。
まあ、高等遊民としては、見守るかな。