4月6日(土) MOVIX橋本

  作・演出 野田秀樹

  出演 中村勘九郎 市川染五郎(当時) 中村七之助 その他

 

歌舞伎が映画になっている、映画館で見られるというので、行ってきた。別にこの作品が見たいというのではなかったが、中村勘三郎が、野田秀樹とやろうねと言い合っていたのを、死んでしまって実現できなかったのを、息子の勘九郎や七之助がまあ遺志を継いでという映画らしいので、それなりに関心を持って。

 

一言で言えば、歌舞伎じゃないな、演劇だな、中村屋のファンか野田フリークじゃないと感動しないかな、という感想。歌舞伎的な言葉遣いはなく、振りの一部は歌舞伎だけど、野田バージョンの言葉の羅列と言葉遊び。内容は時空を越えて理解困難。野田ワールドそのまま。何度かウトウトしたし。解説を見るともともと舞台戯曲で実際何度か上演されていたのを、勘三郎との関係で、歌舞伎に作り直して、というだけだから、歌舞伎を映画に編成するというのとは逆。

 

映画だから、シニア割引があるかと思ったら、特別興業だから割引一切無し。2100円。まあ歌舞伎座の歌舞伎はなんと1万8000円だから、2000円で歌舞伎が美しい画面で見られると思えば、安い。歌舞伎ならばね・・。いくら高等遊民でも、いや高等遊民だからこそ、歌舞伎座には行けないし・・。高くて・・。

 

今回のも、平成29年8月歌舞伎座公演、とあって、画面上スタンディングオベーションも写っているし、最後の舞台挨拶もあったらしい。旧来からの歌舞伎ファンおばさんは行かなかったと思うけど。それだけ勘三郎人気が高かったのか。でも、これを経験にして、本物の歌舞伎の演目を映画化したモノ、とうか歌舞伎座などの上演を映画録画して、編集したモノならば、今後も見ようかと。

ということで、少しでも安くと、回数券を買ってしまった。ま、高等遊民。