3月12日(火) 横浜にぎわい座
前座 立川志ら鈴 『元犬』
『黄金の大黒』
『茶の湯』
(仲入)
『藪入り』
志ら鈴は、4月1日付けで二つ目に昇進だと。よかったね。でもまだまだ独自色はない。ホンのお触りの『元犬』。
さて、志らく。前回はイマイチだったが、ちっとは反省してまともな昔の志らくが復帰するか。昨日の一之輔は大爆笑だぜ。
最近定番になっているネット炎上ものでまくら。一之輔と違って、季節感はないし、ひねった芸ではない。まあ仕方ないか。忙しいものね。優しい客は、許しちゃう。でも、前回よりは乗りが良いか。
『黄金の大黒』。昔取った杵柄で、まあお上手ですよ。定番の、大家と長屋の住人との話から、家賃問題。あれは、大家・長屋関係噺では多いのだ。長屋の花見など。一之輔の花見の敵討ちでも。それぞれ、ちょこっと変えるけど基本的には同じで。とりわけここでは独自色はでない。
『茶の湯』。ご隠居の茶の湯の無茶苦茶さの中で、色を付けるのに青海苔を使ったり、泡立てるのに椋ではなくて石鹸にしたり、現代人が理解できるように変える。落ちは同じ。
『藪入り』。ここでは、志らくらしさがでていた。余り必然ではなくて歌を歌うが、替え歌まで行かないが、ぶんぶんぶん蜂が飛ぶ、を間に全部「る」を入れるという。練習してきたのかな。落ちも忠ではなく、キスのチューに変えて。
面白かったです。満場爆笑とまで行かないけど、笑いに包まれた。まあ、満足して帰る。
高等遊民は厳しすぎるか。今週は15日に円楽独演会で、にぎわい座に週に3回。