3月2日(土) 三渓園

 

本年2回目の梅見。桜木町で用事があったから、ちょっと足を伸ばして三渓園。以前、桜木町で仕事していたときは、気楽にバスで行っていたが、自宅からわざわざは、小旅行になってしまう。

 

梅を見に行ったのだが、幕山とは違って、日本庭園の中での梅。ここは桜の季節は満員だけど、梅はさほど混んではいない。が、天気が良いからそれなりに。梅よりまず、松が目に飛び込んできて、松はいいもんだ、と。能『高砂』を見ていたせいか。松に関心が向かう。

で、松と一緒の風景に心を揺るがせられる。梅だけでは無くて、松と。あるいは松と池と。梅だけだと寂しい気がする。日本庭園では、庭の中の梅だから風情がある。

ついでだからと、竹と一緒を探したが、三渓園は竹庭は無い。でも、やっとこさ松と竹と梅を探して、松竹梅。

 

白梅ばかりで紅梅がないなと思っていたら、実はあったのだ。ちょっと日陰になると、紅梅は気づかない。色弱のため。

色弱は生まれつきで、いままでなんとも思っていなかった。いや、なんともではなくて、例えば深緑の葉の中にある赤の椿の花なんかは、よく見えない。でも、ああ、見えないんだ、俺は見えないんだもんね、と思ってきていただけ。色弱のために理科系に進学できず(当時は)医者を諦めた。いや、ホントは数学ができなかっただけだけど。数ⅡBで挫折した。

そんなことは、昔からだけど、今日は何かショックで、ああ、外の方々は、僕よりずっと綺麗な景色を見ているんじゃないか、僕の見ている景色と違うのだな、これはどうしようも無いことなのだな、と寂しかった。

まあ、いわば障害者で。努力してもしょうがない、どうしようもない。仕方がないと諦めるしかないのだなと。