2月5日 午後
35年以上も、歩いて数分以内の場所で仕事していたのに、一回も行ったことがなかった。
勿論存在は知っていたし、行きたいとは思っていたが、近いからいつでも行けるは・・、ということで、気がつけば行かずに35年が経過。
今回、実はちょっとした時間つぶしに思い立って博物館へ。
企画展「平成30年度かながわの遺跡展 潮風と砂の考古学」とともに、常設展へ。入場料300円と安いのだが、更にシニアで100円。企画展の立派なパンフも貰って、それで100円。申し訳ないというか、文化に金を使うのは良いことだというか、ありがたいというか、頑張ってと言うか。
それが、素晴らしいのだった。企画展も、神奈川の海岸の成立過程や歴史が、図と共に示されている。大体知っている地域なので、あらまあ、そうだったんだ。横浜市中区辺りの地形形成史。あそこが砂嘴で伸びていて、だから比較的地盤が良くて、そこと野毛山・山手の間は湿地帯で埋め立てたから、地盤が弱いんだ、と。やはり、身近な地域の地形だから、興味がわくし、面白い。
常設展も、縄文時代から現代まで、ずっと。これも良くわかる地域の歴史だから、楽しい。勉強になる。今回幾つか学んだけど、先日行った久良岐能楽堂、久良岐公園。どうして久良岐なんて名前なんだろうと思っていた。が、元々は横浜は、久良岐郡だったのだ。津久井郡とかと行政組織としては同レベル。久良岐郡横浜村。津久井郡も、今や、相模原市緑区に編入されて、つまらんことになってしまった。津久井郡は記憶に新しいが、久良岐郡は知らんかった。今、久良岐に住んでいる方たち、歴史ある地名に長い間住んでいる人たちは、悔しい思いをしているのだろうか。
日本史のお勉強は、中学だけしか記憶に無い。高校も日本史の授業はあったが、受験科目にしなかったからという理由でサボりっぱなししたという生意気な高校生だった。役に立たない授業は徹底的にサボる。卒業できるだけの単位は取る。確か、日本史は追試だった。
これは、後悔している。
今や、能の影響で、平家物語に目覚めて、平安時代なども興味の対象。以前から明治維新史は好きだったけど。司馬遼太郎。日本史好き人間になってしまった。
これは、弁護士時代にはまったく役に立たなかった知識。時間も無かったし。そういう意味では、雑知識ということなのだね。雑学というか。今の生活、経済、政治には関係ない。ただ、自分の興味のままに、お勉強する。豊かな生活だと思う。これこそ、高等遊民。65歳を超えてたどり着けた境地。
夕方から飲み会などと言うときは、休館日を除いて、博物館が最高。安いし、楽しいし、お勉強になる、知識欲を満たしてくれる。土器などもゆっくり見たら面白いだろうな。弥生時代は、縄文文化人に対する、侵略者では無いのか。縄文が弥生に進化したと単純に思っていたけど。弥生人の方が強かったし、農耕できるから定住して、集団戦ができる。狩猟・移動民族より、定住・農耕民族の方が強い。モンゴルと漢民族。知りたいことがどんどん出てきて、面白いなあ。
良いぞ、高等遊民。