1月30日 川崎市アートセンター・アルテリオシネマ

 

狙った映画では無かった。新百合ヶ丘で少し時間が空いたので、名画館でたまたま時間が合った。

わずか18歳で、あの「フランケンシュタイン」を書いたという女性作家メアリー・シェリーのお話し。既婚者と同棲生活をしながら(わずか16歳から)、かのバイロン卿と遊びながら構想を練って、書き上げるまでのお話。

19世紀初頭のイギリス貴族階級。

知らなかった女性作家の生き様を学んだが、とにかくびっくりしたのが、話す英語の美しさ。僕なんかでも聞き取れる言葉。これこそ正しい英語。中学や高校の時は、クイーンズイングリッシュではなく、単なるアメリカなまりの、巻き舌の英語の勉強ばかりさせられて。それが正しい英語だと思っていた。そのくせ、Fの発音とか、THの発音とか、RとLの発音とか、英語教師はろくでもない奴らばかりだったのだな。主要な問題では無い。というか、彼らも英語を知らなかったのだろう。

大学後半や弁護士になってから、アラブイングリッシュを聞いたとき、彼らはRとLなんか気にしていないから、なんと聞きやすかったことよ。

 

それが、本物の英語は斯くも聞きやすいのだ。

それに引き換えて、アメリカの大統領で、最高の知識人であるべきトランプのあの汚い英語や表現はどうだ。知性と品性のかけらも無いコトバ。あんなのが大統領でいる国は、ろくな国民では無かろう。況んや、安倍、管を抱える我が祖国日本をや。

 

フランケンシュタインという本は読んだことは無かったが、復活した怪物の、有能さと悲しみが表されているらしい。有能と悲しみ。

この映画の英語からすると、原文でフランケンシュタインを読んでみたくなる。きっと、物語に相応しい、美しい、優しい英語で、僕なんかでも原文で読めるんじゃ無いかと思ってしまう。これまで、英語の本なんか、教科書に使った小説以外読んだことは無いのに。