1月6日(日) 観世能楽堂(銀座シックス)
能 翁 翁:観世清和 三番三:山本泰太郎 千歳:観世三郎太
能面:翁肉式 河内作 江戸初期
能 鶴亀 シテ(皇帝)木月孚行 アド(鶴)武田文志 アド(亀)坂井音春 アイ(官人)山本東次郎
狂言 末広 シテ(果報者)山本則俊 アド(太郎冠者)山本則孝
(休憩)
仕舞 高砂:片山九郎右衛門 屋島:観世芳伸 胡蝶:梅若万三郎 鞍馬天狗:観世恭秀
老松:観世喜之 法下僧:野村四郎 蝉丸:梅若実 国栖:観世銕之丞
能 東北 シテ(里女、和泉式部)武田志房 アド(旅僧)森常好 アイ(門前ノ者)山本泰太郎
能面:若女 作者不明 江戸後期
明けましておめでとうございます。
今年初めてのブログは、能鑑賞はじめ。初めて、銀座にできた観世能楽堂に行く。田舎者の爺さんは銀座の地下を歩くと目が回って、丸ノ内線銀座駅から銀座シックスにたどり着くのが大変。そこから地下3階に行くのも大変。観世能楽堂は、見所の形がやや不自然で、細長くて、脇正面も小さく、中正面も妙な形。
新年初の能回で、しめ縄が回っている。囃子方や地謡も上下。
翁は、勿論初見、厳かに始まる。幕から切石が見える。緊張の中に、礼式通りに進行する。千歳の舞は若者の露払い。翁の舞はやはり翁(ご老人)。三番三(観世は三番叟とは書かないらしい)の舞は、思っていたより大技で派手。ユーチューブで見るよりずっと迫力がある。
何の中間もなく、鶴亀に突入。鶴も亀も、そのような冠ものに面。おめでたい、揃った舞。皇帝の舞は厳かに、威厳。要するにおめでたいのだ。
また何の中間もなく、狂言末広に突入。昔の5番能はこんな感じか。観客の1部はトイレタイム。この後休憩があるが、老人は間に合わない。末広も何回か見ているが、こういう能に附属するような狂言は初めてで、狂言自体が休憩時間なのかな。純粋に狂言を楽しむと言うよりも、確かに、合間の感じ。
休憩を挟んで、仕舞八曲。次々に名人が登場。それぞれ格好いいお爺さん。地謡の声もお腹に響く、4人なのに。観世能楽堂は音響が良い。
最後は、能東北。和泉式部の歌の物語。梅の木と梅の舞。確かに、里女の舞は、衣装も明るくきれいで、梅の古木が浮かんでくるよう。和泉式部の幽霊が出てくる辺りで、もう開始から4時間以上経過して、疲れてくる。能鑑賞で、初めてウトウト。
さすが、観世会で、観客は詞章を楽譜(というの?)で見ていたり、口パクで謡っていたり。ロビーでは新年の挨拶がそこかしこで。着物のご婦人も多く、男性も着物がいる。年齢層は極めて高い。素人が入り込んではいけないような感じだけど、まあさすが名人が多いので、本場なので、また行こうかな。定期能を毎月第1日曜日にやっているらしい。