12月13日(木) 高津市民ホール

前座 春風亭一猿 商売根問

めがね泥

尻餅

(仲入)

芝浜

 

追っかけしようかと思っている一之輔。まあ、満席だった。

1978年1月28日生まれ。39歳。注目の若手、ではなく、もう中堅。ベテランには達していない。マスコミへの露出が多い。そういう意味では人気落語家。でも、上手だよ。

前座は、弟弟子。前回の独演会も弟弟子の前座だった。

めがね泥は、遠見(望遠鏡ですね)をどちらから見るかが理解できないと、落ちが解らない、という話が、どこかで聴いたことがあり、前の一之輔独演会かなと思っていたが、調べたらそうではなかった。何であんな鮮明に覚えているのだろうか。ユーチューブなのか。まあどうでも良いけど。

一回下がることもなく、これが一之輔のスタイルらしいが、尻餅へ。女房の尻をペッタンペッタンと打ち、捏ねるところのリズム。良い調子。

で、芝浜。年末恒例のネタか。今は、ユーチューブなどで、立川談志、先代円楽などの「名人」芸を観られるから、どうしても比較してしまう。ライブでは初体験。女房から、夢だったのだと説得される場面は、聴かせたし、なんだか、こちらもその気分。それで酒を止めて真面目に魚屋をやると宣言していく場面では、一之輔がここが納得できないと自白。しかし、40歳近くになって、やっと解ってきたと述べたが、そうかな。落ちは、平凡。いまいち。

 

若いからなあ。39歳。まだ、芝浜で泣かせる芸域には達していないか。あと、10年、20年経てば・・。こっちが生きていないか。