12月5日(水) 午後4時50分から
チューリップ・フィーバーは、アルテリオシネマで宣伝を見て、アルテリオで行けなかったから、横浜伊勢佐木町の名画館ジャック&ベティで、鑑賞。
同館は、初めてだけど、狭い館で、いわゆる名画を見せてくれる館。最初の印象、切符販売や入場整理のお兄ちゃんがやる気がなく、生気がなく、ホントに良い映画をやっているんだから見てよ!という覇気というか、元気が、売り込みがまったくない。
これじゃあ、せっかくの名画を、わざわざ見に行かないよ、と。近くの駅から歩いて結構時間がかかる。ソープやらラブホやら、飲み屋の中を通って行くのだよ。でも、座席は悪くない。
昔というか学生時代は、こういう名画館は結構あったけど、どんどん潰れているのだろうな。潰さないようにしないとな。アルテリオシネマの方が近いのだけど。
映画の内容は、オランダのチューリップバブルの盛り上がりと崩壊を、フェルメールとおぼしき画家と若妻の恋と破綻に掛け合わせたもの。あの時代のオランダはあんな感じだったのだろうか。時代考証。
15R指定だけど、たいしたことはないなあ。
日本の不動産バブルも、弁護士として少しかじった年代としては、バブルの熱狂が感じ取れる。そうそう、ああいう感じで売り買いされていた。本当に、ビルの一階で取引された不動産が、終了後直ちに二階で取引され、当時あった中間省略登記で、1000万円単位で抜かれていく。借地や借家の立ち退き料の高騰ぶり。ほおを札束で撫でて、立ち退きを迫る。立ち退かせた後、直ちに転売する。山地はゴルフ場敷地として、それまで想定できないような価格で買い占められる。そして、ゴルフ会員権の高騰。プレイ用ではない、ステータスならばまだ良いが、単なる投資用会員権。それに絡むローン付け。一番悪いのは銀行だ。
最後は、産まれた子供や画家の立ち直りが伺える、前向きの作品。悲劇では終わらせない。ここが能とは違う。