11月14日(水) 横浜能楽堂
解説「間狂言」 中森貫太
狂言「舟ふな」 シテ(主)野村萬斎
能「養老」 シテ(前・樵翁、後・山神)中森貫太 ワキ(勅使)殿田謙吉 間狂言(祖父)野村萬斎外
狂言に萬斎が出るからか、結構初心者がいる。それが目的なのだから良いが・・
狂言は、まあまあ。萬斎の声は、やや高めでか細く、聞き取りづらい。
能が始まると、空気がピンと張り詰めて気持ちよい。今日は、延命・若返りの薬水(酒ではないらしい)の話。おめでたい。
間狂言が実に面白い。所の者が出てきて、いつも通り語り初めて、そのうち、祖父(爺さん)が4人出てきて、薬水を飲もうと井戸から汲むが、最初は、20歳若くなるから婆様も連れてこようとするが、待て待て婆様まで若くする必要はない、自分が若くなれば若い女房を貰えば良いと衆議一決。笑える。で、飲むと、白い髭が黒くなる。更に飲むと頭髪も黒くなる。更に飲むと腰も伸びる。もっと飲もうか、いやいや赤ん坊になってしまうから止めようというお話し。独立の狂言としても楽しい曲になるはず。これにも先頭に萬斎が出演。大笑い。
で、後半は再びピーンと張り詰めて、しかも、神の舞や地謡の朗々とした謡。で終末へ。静かに、退場して、余韻を残して。息をフーッと吐き出す感じ。この緊張感がたまらない。
やはり、高等遊民としては、もっともっと能を見よう。謡も習いたい気がするが・・
すごいよ。11月10日、11日、14日と横浜能楽堂。今月は24日にも行く。能楽堂とにぎわい座は、常連化している。