10月23日(火) 午後2時から

解説 能面 中森貫太

狂言 蚊相撲 シテ(大名)高野和憲

能 杜若・恋の舞 シテ(杜若の精)中森貫太 アド(旅僧)殿田謙吉

 

初めての鎌倉長谷にある鎌倉能楽堂。普通の民家に見える。内部は能舞台と短い橋掛り。揚げ幕は見所方面に。申し訳程度にひだ葺き(?)の屋根が覗く。舞台天井は普通の板張り。舞台は低い。階も低い。4本柱はある。座席は155席しかなく、舞台に近くて、親近感・一体感がある。大曲を演ずるようにはできていない。道成寺はできない。通っても良いかも。

 

狂言の蚊相撲は、何回か。蚊を吹き飛ばすのだっけか。最後に自分が蚊になってしまう。細かいところは忘れる。和泉流。野村万作家。

 

能の杜若(恋の舞小書き)。休憩無しで能に突入するが、しずしずとまず囃子方が登場。あっと驚く小鼓方は女性。30歳くらい。見ると地謡の前列中央にも女性。いずれもショートカットでキリリとして、凜々しい。掛け声や謡の声量に問題はない。それだけで、おじいさん自称高等遊民はウルウルしてしまう。

伊勢物語を勉強してきたので、全く眠くならないどころか、集中。物着後の業平の装束と初冠、太刀を身につけた杜若の精は美しい。舞台が近いので面などもよく見える。この距離ならばオペラグラスはいらない。

ここは、字幕e能ということで、字幕解説が放映される。そこには英語表記もあって、英語が読みやすい。

序破急。でさっと終了するが、ここの客は慣れているのか、余韻を楽しむ。

 

小鼓方の女性は、大山容子さん。ファンになりそう。