9月1日(月) 観世能楽堂
能楽小鼓方亀井広忠師が主催する、社中会。
お素人の発表会なのですが、お素人のレベルが玄人はだしなだけではなく、出演するシテ方や他の囃子方が超一流なので、来場チケット替わりの番組表がプラチナチケット状態になっている。
出演する能楽師経由で頂くしかない。
わたくしは、勿論紀彰先生が出演されるので、頂けた。

お素人の発表会だから、お素人の大鼓レベル、お稽古レベルも参考になる。


ほとんど後ろに控える亀井広忠師が、掛け声やら打つタイミングや、手を注意し続ける弟子から、ほとんど何もしないで玄人と同様に演奏される方まで、様々。
大鼓は習ったことがない。が、右手を振り上げるときに身体の芯が傾くと、良い音が出ないようだ。同じく掛け声も口先だけで出すようになり、腹の底からの声にならないような気がする。
難しいのでしょうが。
手組を覚えるのだけで大変なのだから。

三番叟と一調、能の天鼓以外は、舞囃子ばかり。


舞囃子は、能一曲の良いとこを取り上げたもので、しかもしかも、そのシテ方が皆さん超一流ばかりの名人上手なので、見応えたっぷり。
わたくしは6時間位拝見させて頂いたが、目が離せない。飽きることはない。
勿論、三番叟も素晴らしかった。お素人が大鼓の一調は初めてで、このときは亀井広忠師も出て来られない。
能『天鼓』は、喜多流の中堅どころのシテで、素晴らしい。
地謡もよろしいのです。片山九郎右衛門先生なぞ、連続して舞囃子の地頭を勤めれて、贅沢、うっとり。

紀彰先生は、舞囃子『朝長』のシテの他、2曲の舞囃子の地頭。言わずもがなの出来。

これが、招待制なので、タダなのです。
贅沢の極み。至高至福の時間。
満足した「会」でした。

見所も関係者ばかりで、ストレスなし。

佳名会には、2022年12月1日にも参加している。このときは亀井忠雄先生はご存命で、親子の主催でした。


この頃はまだわたくしも、知識不足で、すごいなあというレベルの感想でした。そのときのブログも読んでください。

社中会、馬鹿にしてはならぬ。