先日、ウチのお寺で、最近 始まった行事、
こころの座談会
を 開催した際、
参加者のある主婦の方が、
「 娘と性格が合わず、顔を合わすと すぐ言い争いになって困っています 」
と 悩まれていました
母娘とはいえ、やはり人間、
性格も違えば、価値観も違います
当然、摩擦も生じます
例えば、
おっとりした人間 からすれば、
テキパキした人は、
落ち着きのない慌ただしい人
逆に、テキパキと物事をこなす人からすれば、
おっとりした人は、
じれったい人間
に 思えるでしょう
これは、
どっちが正しく、
どっちが間違っている
だからこそ、
性格が合わない
価値観が合わない
というのは、
なかなか解決し難い問題なのです
しかし、その時、
こころの座談会の参加者の1人が、
おもしろい お話しをして下さいました
それは、このような内容です
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「 たたかい 」
という言葉に、
ある一字を加えると、
まったく別の言葉に なるんです
それは、何かと いうと・・・
「 たたかい 」
に
「 あ 」
を 加えると、
「 あたたかい 」
に なるんです
では、その 「 あ 」 とは、いったい何かというと・・・
あいての立場になる
あいての身になって考える
あいての意思を尊重する
の 「 あ 」 だと思うんです
人間関係は、本当は誰とでも
あたたかい
関係を築けるはずなのに、
その 「 あ 」 が 欠けてしまうがために
たたかい
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この お話しを聞いて、
こころの座談会の参加者全員が、
拍手を送りました
まさに その通りだと思いました
自分の言い分
ばかり を、一方的に押し通そうとするから
たたかい
に なってしまうんです
そして、特に
性格が合わない者同士、
価値観が合わない者同士
は、お互いが相手に歩み寄らなければ、
決して、あたたかい人間関係 を
築くことは出来ません
相手には、
相手の言い分や立場
があります
そこを無視してしまうから、
たたかい
に なってしまうのです
そして、数日後、
その主婦の方から連絡があり、
「 娘との関係が だんだん改善されてきました 」
と 喜びの声を いただきました
やはり、今までは、
親の言い分ばかりを、
押し付けていた傾向に あったそうです
人生は、ほんのちょっとした事で、
よい方向に進んだり
悪い方向に進んだり
します
人間関係も、しかりです
ほんの少しで いいんです
あいての立場になる
あいての身になって考える
あいての意思を尊重する
ことさえ出来れば、
どんな人とも
あたたかい関係
を 築くことが叶うんです
譲り合えば 余り、奪い合えば 足らず
です
その ほんのちょっとした事 を
実践してみましょう
今、人間関係で
悩んでいる人は
沢山います
しかし、そのほとんどが、
「 自分が・・・、自分が・・・、」
という我利我利が
原因となっています
たたかい
を
あたたかい
に換える たった一文字
「 あ 」
あいての立場になる
あいての身になって考える
あいての意思を尊重する
皆が これを実践すれば、
世の中から 争い は
なくなってしまうかもしれませんね
性格が合わない者同士は、一方だけが歩み寄ってもダメです! お互いが歩み寄らないと・・・