今回は、私自身が大変 感銘を受けた
『母の顔の傷』という お話を、紹介させていただきます(=⌒▽⌒=)/
『母の顔の傷』
私は母
の顔がすごく 嫌い でした
なぜなら大きな やけどの跡 があるからです
よその お母さん はあんなに綺麗なのに
「 何で 私のお母さん は・・・ 」
とか、
「 何で この人が母親なんだろう 」
とさえ思ったことがありました
そんなある日のこと・・・
その日の4時間目に、私はあることに気づきました
夕べ徹夜で仕上げた家庭科の課題が手元に無いのです
どうやら家に置いてきてしまったようです
あたふたして勉強も手につきません
家庭科の授業は5時間目
私は昼休みに自宅まで取りに帰る事を決心しました
4時間目も終わり帰る準備をしていたところ、
クラスメートが、
「 めぐみ~、めぐみ~、お母さん来てるよ 」
と言いました
私は、「 ハッ 」 としました
急いで廊下に出てみると、なんと、
母が忘れた課題を学校まで届けに来ていたのです
「 なんで学校にきてるのよ!取りに帰ろうと思ってたのに! 」
と息を立てて問い詰めると、
「 でも、めぐみちゃん夕べ頑張ってやってたから・・・ 」
といいました

私は、
「 オバケみたいな顔して学校来ないでよ、バカ! 」
と言って母から課題をひったくるように取り上げると
すたすたと教室に入っていきました

自分の母親があんな顔をしていることを
友人達に知られてしまったことで、
私は顔から火が出る思いでした

その日の夕飯後のこと・・・
私は父親
に呼ばれました
「 昼間のことで怒られるのだろうな・・・ 」
と思いました
すると父親は予想に反してこんな話をはじめました・・・
「 お前がまだ生まれて数ヶ月の頃 隣の家で火事があってな!
その火が燃え広がって、
うちの家まで火事になったことがあったんだよ!
そのときに2階で寝ていたお前を助けようと、
母さんが煙に巻かれながらも火の中に飛び込んでいったときに、
顔に火傷を負ってしまったんだよ!
今、お前の顔が綺麗なのは、母さんが火の中に飛び込んでいって
お前を助けたからだよ 」
私は そんなことは、はじめて聞きました
そういえば今まで火傷の理由を母から聞いても、
あやふやな答えしか返ってきたことはありませんでした
「 なんで今まで黙ってたの? 」
私は涙ながらに母親
に聞くと・・・
「 めぐみちゃんが気にすると思って
ずっと黙ってようと思ってたんだけど・・・ 」
といいました

私は母
への感謝の気持ちと、
今まで自分が母親に取ってきた態度への後悔の念とで、
胸が張り裂けそうになり、
「 お母さん~ 」
と言って母の膝の上でずっと泣いていました
今では自分の母の顔のことが誇りにさえ思えるようになりました
家族を、私を守ってくれた母
のこの顔の傷のことを・・・
おしまい≧(´▽`)≦
とても泣けるお話です(T_T)
人として忘れてはイケないもの、
それは、愛情だということを
改めて 思い起こさせてくれる・・・
そんな素敵な物語です

映画、ドラマ、小説、ポエム、エッセイ、音楽・・・
私たちは 一生の間に、様々な作品と出会い、
感動し、時には涙を流したりも します
その涙を流した時の心を、
いつまでも大切に してほしいのです
美しい涙は、すべてを清め、洗い流してくれるからです
せわしい毎日の中にあっても、
心の宝物を、
大切にして下さいね
愛情
は、誰の心にも
人は何故、
感動的な お話に
涙するのでしょうか
それは、皆、
心の奥底に
愛が
あるからです
立派でなくていい
不器用でもいい
どうか、人として
本当に大切なものを・・
愛情を、どんな時も
見失わないで下さい



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