恩に報いてこそ、
わが人生に光あり
私が まだ、修行中の頃の話です
恩師は みずから お忙しい時間を割いて、
私たち修行僧 に、
お経の読み方を ご指導して下さいました
そんな ある日の午前、私たちは いつも通り、
恩師のもとに読経練習に はげんでいました
すると突然、
恩師は 私たちの目の前で 真っ青になり、
その場に うずくまってしまわれました
生まれながらにして 心臓に疾患 を持つ恩師が、
胸の発作を起こされたのでした
私たちは、あわてて
常備薬を恩師に 飲んでいただき、
お部屋に お連れして、安静に なっていただきました
読経練習は、急遽 取り止め となり、
写経の時間へと なりました
そのまま その日は、終わるはずでした
しかし、
昼食後、修行部屋に 皆が集まると、そこには、
恩師の姿がありましたヽ((◎д◎ ))ゝ
まだ お辛そうな ご様子でした
その お姿を見ていると、
とても読経練習をするどころでは なさそうでした
修行僧の仲間の1人が、恩師に向かって、
「 どうか、今日のところは お休みください 」
と 言いました
すると、恩師は、
「 ばかもの」
と 一喝されました
その場に 緊張が流れました
「 お経は、口先だけで お唱えするものではない、
心で、そして 身で お唱えするものだ!
私は今、不惜身命(ふしゃくしんみょう)
という教えを実践しているのだ! 」
恩師は、
僧侶たるものは、自分の身命よりも、
仏様の教えを尊く重んじなければならない
そのことを、私たちに 身をもって ご教授くださいました
そして、最後に 言われました・・・
「 たとえ今、この身が どうなろうとも、
おまえたちが、
よき僧侶と なってくれたならば、
私は それで本望だ!!!!!」
私は、この嘘偽りのない真剣な言葉に、
涙を 流さずには いられませんでした(T▽T;)
その場にいた者は皆、泣いていました
涙が目に 滲んでしまって、
お経本の文字が、とても見づらくなってしまったのですが、
その日の読経練習の声には、
皆の魂 が こもっていました
私たち修行僧が、
はじめて 心ひとつになった瞬間でしたヽ(゜▽、゜)ノ
恩師が、身命を賭して、
私たちに教えてくださったこと、
それは、
本当に大切なことは、口先ではなく、理屈ではなく、
自分の身を
もって示す!
ということです
私は、
この日の恩師の言葉を、そして、流した涙
を、
一生、忘れません(T_T)
決して、口先だけのお経、
上っ面だけの人間 にならぬよう、
一心に、魂 を込めて、
仏様の お心である お経を お読みし、
日々、教えを実践し、
常に、 己の心を磨きたいと思っております(-人-)
最後に、恩師に戴いた 大切な お言葉を
ここに、添えさせて頂きます・・・
己の心を磨くのは 時間が掛かる!
しかし、
錆びつくのは アッという間だ!
錆びつかせるなよ
日々の精進の
積み重ねだぞ!
たとえ辛い事があっても、
心を磨くための尊い修行だと思うことが出来れば、
どんな状況にあろうとも 自分自身の救いとなっていきます !
人間は 一生 修行 です!
すべてから学ばせていただく姿勢が、人生を開いていくのです!!
私も日々、皆さんから戴くコメントを読ませていただき、
大切な心を、学ばせていただいております!
心から感謝いたします (-人-)