自分の弱さに克つために!
人間には、それぞれ 得手、不得手があります
得意な分野、苦手な分野、
これは 人によって違います!
得意なことだけをやって 生きていければ いいのですが、
そういうわけに いかないのが世の常です
実は 私には、ものすごい苦手なことがありました
それは 何かというと、
人前で話をすること
です
私は、子供の頃から
極度のあがり症 でした
なので、ずっと そういうことを避けてきました
しかし、大人になってから、
僧侶になるために、長期間 修行することになり、
何十回と、人前で法話をすることを課せられました
あがり症の私にとって、それは、
とても耐えがたい 辛い修行でした
仲間の修行僧が、回を重ねるごとに
どんどん法話が上手くいっていくのに対して、
私は、いつまでも あがり症が抜けず、
やればやるほど、自分に自信を失くしていきました
本当に 惨めでした (x_x;)
まるで 自分1人だけが
仲間から取り残されていくようでした
そんな様子を みかねたのか
法話の達人だった恩師が、
私に アドバイスして下さいました・・・
実は 私も若い頃、すごいあがり症で、
人前で話すのが、本当にキライだった
顔が真っ赤になって、
声がふるえて、
のどかカラカラになり、
息をするのも苦しくなるほどだった
当時は、そんな自分が情けなかった
しかし 私は、
どれだけ恥をかいても
「絶対に逃げない」
と、心に決めて やり通した!
その経験が、
自分自身の自信に つながったのだ
だから今は、思いっきり恥をかきなさい
話がヘタでもいい、
みっともなくてもいい、
大切なのは、上手く話すことではない、
逃げないこと
そして、最後まで
やり抜くこと
あとは、仏様に おまかせしなさい
そんな風に言って下さいました
八方ふさがりだった私にとって、
本当に有り難い お言葉でした (T T)
思えば 私は、
やる前から 気持ちが逃げてばかりいました
心のどこかで、
「 自分は あがり症だから、
こんなことを何度やっても上手くいくはずがない 」
と、言い訳ばかりを考えて、
はなから 逃げ道ばかりを探していたような気がします
そのアドバイスを戴いてから私は、
人前で法話をする度に、どれだけ恥をかこうとも、
恩師が ご指南くださった、
「 絶対 逃げないこと、そして、最後まで やりぬくこと 」
という言葉を、心の支えにしてきました
それからも
数え切れない失敗を重ねました
たくさん恥も かいてきました
心ない人には、
馬鹿にされたりも しました
しかし、
「 絶対に逃げない 」
「 最後まで やり遂げる 」
と 腹を くくってからは、
人前で恥をかくことが、怖くなくなりました
あれから何年もの歳月が過ぎ去りました・・・・・
そして、
今、私は、
極度のあがり症 を
あの恩師のアドバイスが なかったら、
今でも 弱い自分の心に
打ち克てていなかったと思います
私は、恩師に対する感謝の気持ちを
いつまでも忘れません
そして、その恩を、これからも
絶対に逃げないこと
で、自分の生き方で お返ししようと、
今でも実践しています
自分の苦手なこと を克服するコツなんて ありません
ただ、本気で克服したいのなら、
逃げないこと
何があっても 最後まで
やり抜くこと
それを積み重ねるだけです