いわき市の農家の方の悲痛な叫び | 地震怖いです|´・ω・`|

いわき市の農家の方の悲痛な叫び

いわき市の農家の方がアメブロにて国や東電への不満を書き綴って話題になっているので紹介しておきます。

農家に婿入りした男のブログZ|農家の婿のブログ

原発事故のせいで放射性物質が撒き散らされた結果、今年の米の作付は見送ることにされたそうです。

理由も3つ書かれていて、一つは収穫した米が汚染されていた場合買い取って補償してもらえるか分からない点。一つは時期がズレこみ作付けする時間がなかった点。最後の一つは安全かどうか分からない米を売ることなんて農家のプライドから到底出来ないからだそうです。

結局この方は今年限りで廃業されるそうです。英断だとも思いますし、とても残念な結果になってしまったとも思います。

おいらがベストだと思うのは、とりあえず農家は農作物を作ってしっかりと検査し食用に適していなければ国が人件費まで100%保証するという仕組みです。だけど、国とか東電とかはこの記事を読む限りはどうも信用できないようですね。土壌検査で数値が低く出るように工作するあたり、補償なんてしたくないという本音が見え隠れしています。

民主党が2009年選挙時に掲げた戸別所得補償制度というのは当時個人的には反対でした。おいらはこの制度のためだけに民主党には投票しませんでした。

おいらの住む県は奈良県なのですが、奈良の農地ははかつて都として栄えたおかげで条里制によって形の良い農地に整地されているんです。形の良い農地は手放したくない人が多く、奈良は大規模農家に農地を集約するということが難しい地域でした。もし戸別所得補償制度ができてしまったら小規模農家がさらに暗躍することになり奈良の農業は衰退すると感じていました。現に奈良の上向きつつあった農業生産額は、政権交代後に都道府県別で45位に落ちています。46位が大阪で47位が東京と言ったらどれだけ低いか分かってもらえるかと思います。

そんなわけで戸別所得補償制度には反対だったのですが、しかし原発事故が起こった今こそ実施すべきだと思います。

日本で営農するにはとてもお金がかかります。高価な農機などの金をローンで借り入れなければならないし数年単位での見通しが必要です。農家が収入を得るのは年間でただ1ヶ月程度、収穫の時期だけです。それ以外の時期はジリ貧で生活しています。

もし収穫物が売れないと数年単位の営農に支障をきたし、借金のみが残り廃業ということになります。収穫物が売れない場合は全額補償されるという保障がなければとてもじゃないけど原発事故以降の農業なんてやっていけない。

実際には外国人労働者が原発事故以降国外へ脱出してしまった問題があるので、米は機械なのであまり関係ないですけど野菜や花卉などで人為的な要因で震災以前より生産高が落ちるということが考えられます。この分についても補償されるのかどうかが非常に気になってるのですがどうなんでしょうね?よく分かりません。

とにかく農家の生活がかかっているのでちゃんとした補償をしてもらいたいと感じた記事でした。