20年住めない飯舘村の件 | 地震怖いです|´・ω・`|

20年住めない飯舘村の件

菅首相の発言が問題になっている。

「原発周辺20年住めない」 首相発言として伝わり波紋 全村避難の村長「これが政治家の言葉なのか…」と涙

 「10年住めないのか、20年住めないのか…」

 菅直人首相が13日、官邸で松本健一内閣官房参与と会った際、東京電力福島第1原発の半径30キロ圏の避難・屋内退避区域について、少なくとも10年間は居住が困難との認識を示したとの情報が駆け巡った。原発被害の深刻さを示す衝撃的な発言だけに、情報は一気に広がった。首相は同日夜、公邸に戻る際、記者団に「私が言ったわけじゃありません」と否定した。

 情報の発信源は松本氏が首相との会談直後に行った記者団への説明。松本氏は「10年住めないのか、20年住めないのかということになってくると、そういう人々を住まわせるようなエコタウンを考えなくてはいけないということを言っていた」と発言。時事通信が首相発言として速報した。

 波紋は全村避難の対象となっている福島県飯舘村にも広がった。住民への説明会の途中で情報に接した菅野典雄村長は「少しでも早く戻れるようにするのが政治家の仕事なのに、これが政治家の言葉なのか。全く悲しくてならない。直ちに抗議する」と涙ながらに訴えた。住民からは「そうだ」との声が上がった。

 このため首相は、松本氏に電話をかけて記者団に情報を否定させた。ただ、松本氏は、長期間にわたって原発周辺が居住困難になる見通しを首相に説明したことは認めた。その上で移住先として内陸部に5~10万人規模のエコタウンを建設する案を示し、首相も賛同したことを明らかにした。

【放射能漏れ】首相「20年住めない」発言に、公明代表が「極めて無責任」批判 - MSN産経ニュース

個人的には20年住めないという発言は、ようやく事実を公表し始めた(20年で済むかどうかは全く分からないけど)と思って評価できるものだったのですが村民感情としては厳しいものがあるようですね。
震災ですべてをなくした人たちに故郷までをも奪うような無責任な発言を国のトップがしていいものか、と。

しかしどのように考えても原発周辺にしばらく戻ることができないのは事実でしょう。


飯館村「人が住めるレベルではない」 京大助教らが現地調査

 福島第1原発事故による放射能汚染を独自に調査した京大原子炉実験所の今中哲二助教らによる報告会が13日、国会内で開かれた。今中氏は、同原発から北西に25~45キロに位置する飯館村の一部について「人が住むのに適したレベルではない」と指摘、汚染の深刻な状況を訴えた。

 今中氏は、3月28、29の両日、飯館村の130地点で空気中や土壌で放射線量を測定。原発から遠い同村北部の空気中の放射線量は1時間当たり3~4マイクロシーベルトだったのに対し、原発に近い南部に行くと20マイクロシーベルト程度に上がったことを説明した。

 同村曲田地区の土壌からはセシウム137を1平方メートル当たり2200キロベクレル検出し、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故による強制移住基準1480キロベクレルを超えた。

 3カ月居続けた積算被ばく量は100ミリシーベルトに達するといい、「原子力安全委員会の防災指針で『避難』とされる50ミリシーベルトを超える」と危険性を述べた。

 また、専門家の多くが「直ちに健康に影響はない」と安全性を強調していることについて「直ちに影響がないのは急性障害で、問題なのは(障害が後年に出る)晩発性のがん、白血病、遺伝的影響だ」と批判した。

 報告会は、国際環境非政府組織(NGO)の「FoE Japan」などが主催した。

飯館村「人が住めるレベルではない」 京大助教らが現地調査-北海道新聞[道外]

現在、飯舘村に3ヶ月居続けただけで100mSvに達するとされており、晩発性のがんや白血病の危険があるということ。
飯舘村の土壌の放射線量が既にチェルノブイリ原発事故の強制移住基準を超えていること。
これらは事実であり、今までうやむやにされていたことの方が問題だったと言えます。
今回の件は菅総理の発言のニュアンスが違ったのかもしれないしメディアの記事上だけでは分からないけれど、誤解を与えることのなきように、村民の命の安全のためだと伝えて欲しいです。