※4/6、県が独自調査を行って全面否定しましたので、現在は判断を保留して真相の解明を待っているところです。(以下、第一報から現在に至るまでの時系列順に掲載。)


・4/4第一報を受けて

まさに悪い予感が的中してしまったという感じです。

シンガポールの基準が極端に厳しいのかも知れませんが、県内の野菜の放射能汚染について、国や県からはこれまで何の発表も無かったことが非常に気になります。そもそも福島の放射性物質がすでに飛来しているという情報自体、まったく無かったわけですし。


検出していたけど隠していたのか、検出すらできていなかったのか、どちらにしても、これは放置できない問題と言えるでしょう。(以下、元記事全文)


兵庫県野菜も輸入停止に シンガポール
2011.4.4 23:51

シンガポールの農畜産物管理庁は4日、兵庫県で生産された野菜から微量の放射性物質が検出されたため、同県産の野菜と果物を輸入停止にすると発表した。同国による輸入停止の対象都県は11になった。同庁によると、放射性物質が検出されたのは2日に入荷した兵庫県産のキャベツ。ヨウ素131やセシウム134などが検出された。同庁はこれまでに福島、茨城、栃木、群馬4県の牛乳を含む全生鮮品の輸入を停止。静岡、愛媛、千葉、神奈川、埼玉の5県と東京都については野菜と果物に限定して輸入を停止していた。(共同)


・4/4追記

シンガポール政府の公式資料によると実際の検出結果は以下の通りですが、単位がシーベルトではなくベクレルなので、人体への危険性がすぐには判らないというのがもどかしいですね。

・ヨウ素131   118bq/kg(1Kgあたりの物理的放射線量です。以下同じ)

・セシウム134  36bq/kg

・セシウム137  40bq/kg


・4/5追記

国内で定められている野菜の放射能安全基準は以下の通りです。

これを見る限りでは、シンガポールで検出された値は基準値を大きく下回っていることが判ります。

・ヨウ素131 2000bq/kg

・セシウム類  500bq/kg


・4/5続報

「シンガポールの野菜輸入停止に知事反論」(神戸新聞) http://t.co/zUETj4n 県はキャベツなどを分析して6日に結果を発表するとのこと。まだ事実関係が解明されたわけではないですが、知事と県が迅速に対応を開始したことについては、兵庫県民として素直に評価したいと思います。

・4/6続報1

【放射能情報】兵庫のキャベツは放射性物質検出されず(ANNニュース)

シンガポール政府が兵庫県産キャベツから放射性物質が検出されたとして輸入停止にしたが、県が独自に検査した結果、放射性物質は検出­されなかった。知事「安全を立証したので安心して食べて下さい」

http://bit.ly/frNaJ5(動画)


・4/6続報2

放射性物質検出されず 兵庫産農産物(神戸新聞) >県は農水省を通じてシンガポールに経緯の確認と輸入停止解除を求める方針。これはもはや全面対決の様相であるが、真実が明らかにされるのなら大いに支持したい。


・4/7続報1

シンガポールの兵庫県産農産物の輸入停止問題で、放射性物質が検出された野菜はキャベツではなく白菜で、輸出業者が他県産の白菜と取り違えていたことが分かった。今後はシンガポール政府に輸入停止の解除を求めていく。(時事)>じゃ、他県ってどこなんだ!? 

・4/7続報2

「東京の業者が取り違えた」 

出荷明細などから、輸出したのは東京都内の卸業者であることが判明。東京都の調査によると、野菜は他県産のハクサイで、業者が取り違えて兵庫県産として輸出、さらにシンガポール政府はハクサイをキャベツと誤って発表していた。(神戸新聞)


なんとええ加減な・・・。というより、これはいわゆる「産地偽装」という違法行為ではないのだろうか?

しかも、結局どこのハクサイだったかも具体的に触れていない。もちろん、兵庫県民としてはほっとする面もあるが、農水省や消費者庁に対しては、福島県や茨城県の問題とともに、ぜひとも風評被害の予防対策をしっかり取って頂きたいものである。


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