2018関東地区予選のジャッジをした感想 | 柏ディベートラウンジ(KDL)のブログ

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2014年&2015年の主な活動:審判派遣(CoDA新人大会、ディベート甲子園)、ブログを通じたオープンなディベート普及活動

今年も関東地区予選のジャッジをさせていただきました。
全国大会に進めた学校は更なるご活躍を期待しています。
また、残念ながら全国に進めなかった学校は、負けた試合の勝ち筋を検討するなどして、力をつけて、ぜひ来年のリベンジに向けて、悔いの残らない青春を送っていただければと思います。
(まだまだやりたりないよ!という人は、ぜひ大学でチャレンジしてみてください。私もそうですが、大学で経験を積んでディベート甲子園にジャッジとして帰ってくるという選択肢もでてきます。)

というわけで、
地区予選のジャッジをしてみた感想をメモに残しておきたいと思います。どの試合のどの議論とかではないので、抽象的かもしれませんが、ご参考になれば幸いです。

○内因性を深く分析している学校は多いと思ったが、それがプラン導入により解決するという見せ方だけでは、どの程度解決性が発生するかジャッジまかせになり、安定的な勝ち筋をつけることが難しい場合がある。解決性についても、プラン後の世界で、どのように発生するかを具体的に、証拠資料をつけて立証するようにした方が説得力が増すと思う。

○自分たちの立論への反駁について、一反で触れない試合が多かったように思う。解決性や重要性を否定する反駁については、できれば証拠資料付きで、それが難しい場合は、ダウトや当たってない(ずれている)ことを説明するなどして、一反までに触れておかないと、二反での反駁が難しくなり、その結果、評価がジャッジまかせとなり、自分たちの思っている以上にジャッジが大きく評価して、メリット・デメリットが削られる危険が残る。反駁の内容にもよるし、時間の都合上優先順位をつけるのは当然として、基本的には相手の反駁は全て返すという意識づけと実践が大事だと思う。たとえば、試合が終わったあとに、どうすれば議論を返せるか検討して、それを踏まえて、証拠資料付きだと全部反論するのにどれくらい時間がかかるか計る、その上でスピーチの時間内に返すために優先順位づけを考えるという練習方法が有効だと思う。

○ディベート甲子園はメリットとデメリットの差分により判定するのがルール。ジャッジも、どれくらい差があるか、毎度思考をめぐらせている。練習段階から、典型的なメリットとデメリットを比較して、どういう部分で差があって、どうしてメリット又はデメリットが勝っているか準備しておく必要がある。できれば原稿化が望ましい。

○ディベートは第三者を説得する競技なので、自分たちの主張をジャッジにどのようにとらせるかという視点で、準備し、試合に望むことがとても重要。普段の練習でジャッジをしてみるなどして、ジャッジ目線で考えるくせをつけるようにするとよいと思う。