第21回ディベート甲子園の閉幕に添えて②~筑駒旋風&今年のNEWSベスト3~ | 柏ディベートラウンジ(KDL)のブログ

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2014年&2015年の主な活動:審判派遣(CoDA新人大会、ディベート甲子園)、ブログを通じたオープンなディベート普及活動

多くのアクセスをいただき、ありがとうございます。

本ブログのように、大会後に記録でおっていくサイトは、

現時点において、ほかには(私の知る限り)ないようです。

いわゆるブルーオーシャンですねw

(はじめから市場性がないだけかもしれませんがwww)



今回は、

今大会の個人的なニュースランキングを書いてみたいと思います。


3位から順番にいってみましょう!

(脳内イントロは適宜お願いします)



まず、第3位!


「灘高、全国大会出場ならず」


前回まで初出場から4年連続で出場していました。

すっかり常連校となっていた灘高が近畿地区予選で敗退しました。

全国の出場校一覧を見たときに、驚いた方も多かったことでしょう。

激しい各地区を突破して連続出場することの難しさを実感することができる結果だと思います。

来年のV字復活を期待しましょう。


続いて、第2位!!


「東海高、全国大会出場ならず」


灘高以上にインパクトがありました。

このインパクトの大きさこそ、東海高が積み上げてきた実績なのだと思います。

第12回大会(2007)以来の地区予選敗退でした。(通算2回目)

(ちなみに、第12回大会の高校論題は、

 日本は18歳以上の国民に選挙権・被選挙権を認めるべきである。是か非か)

こちらも来年のV字復活が楽しみな学校です。

(毎回優勝候補になる学校ですから、毎回のプレッシャーはハンバないものだと思います。

 ただ、東海高の生徒たちは、そのあたりも含めて、楽しんでディベートしているように見えます。)



そして、

第1位!!!


「筑波大学付属駒場高、初出場でベスト4」


高名なディベート甲子園偏差値ブロガーAさんにとっては、

待望の学校だったのではないでしょうかw

(関東甲信越地区予選での桜陰高も含めて、そういう側面でも、印象深い年だったことと思います。)


初出場記念ということで、地区予選から全国ベスト4までの軌跡をたどってみたいと思います。


※○×は勝敗、()内は投票数。左側が筑駒に投票した数。


<関東甲信越地区予選> 

予選① VS駿台甲府高 ○(3-0)

予選② VS佐野日大中教 ○(3-0)

予選③ VS桜陰高 ○(3-0)

地区代表決定戦 VS創価高 ○(4-1)

順位決定戦(準決勝) VS早大学院 ○(3-0)

順位決定戦(決勝) VS鎌倉学園高 ×(2-3)


<全国大会>

予選① VS修猷館高 ○(3-0)

予選② VS南山高女子部 ○(3-0)

予選③ VS広島学院高 ○(2-1)

決勝T① VS聖マリア女学院高 ○(3-0)

準々決勝 VS文徳高 ○(3-2)

準決勝 VS鎌倉学園高 ×(1-4)



3-0の結果が多いという印象です。

一般的には、初出場の場合、決着をうまく付けられず、投票が割れるケースが多いように思います。

(要は、ジャッジ任せになりがち、ということです。まあ初出場校に限った話ではないですが、、、)

その点、筑駒は、第2反駁でジャッジに投票理由を示して、きっちり仕上げていました。

マクロな視点で、ミクロな議論を整理することがうまい第2反駁だったと記憶しています。

このような形で試合を進めることにより、

票が割れた試合においても、1票でも多く票を集めることができたのだと思います。


対戦校について、

関東甲信越地区予選においては、

予選の高偏差値対決wを制したことに加えて、

創価、早大学院を破っています。


全国大会においては、

修猷館高、南山高女子部と歴代の優勝校を破っています。

(駿台甲府、聖マリア女学院も、伝統校であり、実績がある学校です)


そして、地区予選、全国大会ともに、鎌倉学園高に敗れています。

このあたりにディベート甲子園のドラマチックなストーリーが隠れていて、ゾクゾクしますね。


(それにしても、筑駒VS桜陰、早慶戦、開成灘戦などがみられるのは、

ディベート甲子園の裏の醍醐味の1つだと思います。

知的な競技だからこそ、男女間の差がなく、

他の文化系競技にあまりないガチンコ勝負ができるわけで。

ほかの競技では、こういう組み合わせはまずないんでしょうね)


また、実際に試合を見た感想として、

とても楽しそうにディベートしていること、差異(固有性)やインセンティブなど、

自分たちの頭で考えた議論展開を進めていることも印象的でした。

(あと、とにかく頭の回転の速い生徒が集まっているな、というのも正直な感想です。

 初出場で、あそこまでしゃべれるのは、凄まじいの一言に尽きます)


今回の論題は、大人にとっても難しく、

ジャッジとしてもどのように選手に伝えればよいか頭を悩ますことが多々ありました。


だからこそ、自分たちの頭で考え、自分たちの言葉で伝えようとした筑駒のディベートは、

新鮮で、特に印象に残ったのだと思います。


3年生と1年生で構成されるチームですので、

秋以降も、上手に楽しみながらディベートを続けていってほしいと願いつつ、

陰から応援したいと思います!