歌志内市のホームページに炭鉱の記憶と言うコーナーが有り
うたしない炭鉱（ヤマ）の記憶写真集から幾つかの写真が載せられている
住友新歌志内鉱と、興味深い写真が有った
昭和20年頃には2500人ほどが住んでいた街だったらしい
こんな炭鉱街がどこに有ったのか調べてみると…
1947年（昭和22年）の航空写真
現在のグーグルアースで見るとこの辺だろうか？
少しばかり事前調査もしたので、いざフィールドワークに！
国道１２号を北進、歌志内までは結構な距離が有る
名前は「新歌志内鉱」だが、歌志内市側から行く事が出来ないようなので
上砂川方面から行く事にする
お世話になった事は無いが砂川警察署旧庁舎
国道から見えるローソンの裏にモダンでカッコいい庁舎に移転してました
古い旧庁舎はいずれ解体なんだろうね～
砂川から道道１１５を東へ、４車線の広い道路だが交通量は少ない
道道の沿線は、旧国鉄上砂川支線の通っていたんだろうけど
市道の変わっているのか廃線跡は分かりづらい
上砂川駅、ドラマ好きな方には「悲別駅」と言った方が分かり易いだろうか？
大して人も来ない観光地だけど、コロナで閉鎖中でした…
終着駅ってのが、悲しそうな響きでドラマには合うのかも知れない
車両には詳しく無いけど スユニ60218と言う列車だそうです
鋼体化改造…昭和30年
列車の外側もコズクと薄っぺらい鉄板みたいでした
木造列車に鉄板を貼り付けた感じす、下を覗くと床は木造のまま…
以前登った上砂川のズリ山を見ながら
地下無重力実験センター
何度か見学会で中を見させて頂いた事があります
立坑の裏からは、硫黄臭い、生暖かい温泉が流れ出ています
U字溝に流れてどこかに排水されていますが
見た目毎分１００リットル以上、これだけの温水をタダ捨てるのは勿体ないような気もする…
扉も開いていたので、個人見学会
内部はガランっと、この辺は炭鉱時代も物じゃ無いかも…
何度か来ているので中の構造は分かります
水没しているけど、封鎖されて無い立坑の穴を見られるってココだけじゃないかな？
深さ６６０ｍ、地下無重力実験センター時代には、この穴にカプセルを落とし１０秒間の無重力を作っていたそうです
さてと、本題です
上砂川炭鉱館の前の道を「東町」方面に進みます
上砂川は何度か来ていますが、東町は初めて
まだ人が住んでいるエリアを過ぎると
東町
案内図は平成７年
ゴーストタウンでした…2007年頃までは人が住んで居たようです
炭鉱街に良くある、共同浴場
入浴者心得
炭住もお邪魔してみましたが
玄関に表札もあり、さほど使われずにゴーストタウン化された様です
舗装路終点は、中央バスが転回所に使っていたループ状の道
（グーグルアースでも見れます）
橋が流されたのか…仮設の橋
林道はガレ場もあり
今でも操業しているかも知れない露天掘り跡
目的地の新歌志内鉱はあの辺なんだろうけど…
私有地の看板と、得体の知れないウンコに阻まれ…
今日はこれ以上奥に進むのはヤメよう
この辺りの山の斜面は、ジグザグの道の跡が付いた物が多い
これも露天掘りをした跡だろうか？
引き返す途中、左側になんかコンクリートの塊が目に入った
廃物の予感
見えるでしょ！
坑口でした、煉瓦巻の坑口をコンクリートで補強しているので
かなり古い物だろう？
東町に戻って、ゴーストタウンをもう一回り
山際には物置だろうか？お宝が眠っていそうな感じがするが
倉庫に行く道が無い…どう言う事だ？急斜面で長靴を履いているが登り辛く
鹿が上り下りに使っている獣道を使って登ってみた
残念ながら、お宝眠ってませんでした…
西山沢川には、対岸の炭住に行く橋だったんだろう？レールを使った橋が
床板は木製だったのか朽ち果てています
東町のゴーストタウンへ行くときに渡る「東橋」 完成平成１１年１１月
東町は平成１９年頃は、住んで居る人もかなり少なくなっていたようなので
実質１０年位は有効に使われた橋って事か？
西山沢川を渡る東橋の旧道（撤去済）と、その横にはコンクリート構造物
吊り橋の主塔の様にも見えるが旧旧道か？炭鉱施設の物だろうか？
最後は、雨もパラついて来たので上砂川炭山郵便局をバックに一枚
本日の走行距離：１６１ｋｍ
オマケ！
最初方に出た「新歌志内鉱」のこの写真、どこに有ったか探してみた！
新歌志内をズーム
更に、選鉱場付近をズーム
（周囲の山に見える、段々畑みたいなヤツは何だろうな？）
選鉱場付近
左：1953年（昭和28年）の新歌志内鉱の写真 右：1948年（昭和23年）の航空写真
を比較、分かるかな～？(笑)