札幌から国道12号を旭川方面に走ると、岩見沢市内にいつも通る跨線橋がある
大和跨線橋
往復4車線、長さは422mと長大な跨線橋だ
しかし、この跨線橋の下には列車は走っていない
無用の長物となった大和跨線橋を探査して来た
そもそもこの跨線橋を探索に行きたくなった理由は
①下を走っていた室蘭本線がナゼ別ルートに付け替えられたのか?疑問だったこと
②国道12号の大和跨線橋が平面化工事の為に撤去される様なので、跨線橋がある内に見に行きたかった
③単純に廃線跡に興味があった
④冬場は暇だから
の理由
先ずは事前調査、室蘭本線の岩見沢駅-志文駅間付近について調べて見ました
1892 明治25年 室蘭駅 - 岩見沢駅間が開業
1914 大正3年 万字軽便線開業
1961 昭和36年 岩見沢-志文間線路容量不足解消のため、別線を増設、使用開始
1962 昭和37年 操車場の改良工事竣工
1971 昭和46年 岩見沢バイパス工事着手
1974 昭和49年 大和跨線橋架設
1979 昭和54年 大和跨線橋竣工
1981 昭和56年 岩見沢バイパス4車線供用開始
1985 昭和60年 万字線全線が廃止
1994 平成6年 岩見沢駅 - 志文駅間は休止中の貨物線復活のうえ旅客線に転用し、
市街地の外側を通る新線へと切り替えられた
1981年の岩見沢バイパス4車線供用開始から、
1994年の岩見沢駅 - 志文駅間は市街地の外側を通る新線へと切り替え
までの実質13年間しか跨線橋として役に立たなかったんだね
大金を掛けて作った橋が、13年しか役に立たず、また大金を掛けて壊す
もう少し長い目で見て計画って出来ない物かな…
位置配置は、航空写真で見ると分かり易い
廃線となった、岩見沢駅-志文駅間は、岩見沢の住宅街を横切るけど最短ルートだったんだね
現室蘭本線は、旧岩見沢操車場(今は無い、当時は東日本最大の操車場だったらしい)の南西
幌向駅付近から左にカーブし国道12号を超え志文駅方面に進んでいる
予習も済ませたので現地入りです
バイク、車では良く通る大和跨線橋ですが、歩いて渡るのは初めて、歩道は有るけど通行する人は少ない
422mだからね~長いよ
左手には、切り餅とかパックご飯で有名な某会社
お米の加工工場なのに、茶色い産廃廃液?何だろうね?
跨線橋の中央付近、岩見沢駅側
室蘭本線跡地緑地 って公園になってます、冬場は雪に埋もれているけど後ほど行って見ます
跨線橋を渡り切りUターン往復4車線の国道を横断歩道のない場所で渡るのは危ないね
反対側の志文駅方面
廃線跡らしい雰囲気だね、この幅だと線路4線分ぐらい有ったかも?
この立派な跨線橋、欄干には跨線橋名や竣工年を示す銘鈑は一切なく珍しい橋だ
橋の下に降り、室蘭本線跡地緑地
雪で駐車も出来ません
公園内には廃線跡らしく、SLを模した遊具や、動輪のベンチや、転轍機の車止めなど有るそうです
岩見沢自体が鉄道の街って呼ばれていたからね、鉄道との繋がりも深いのだろう
大和跨線橋から岩見沢駅方面に目ぼしい物が見つからず、跨線橋の反対側へ
こちら側から見ると桁橋の様子が分かるね
銘鈑発見
1979年3月竣工、塗装記録表は1980年9月、一度も塗り直す事無く解体の運命だね
現室蘭本線と旧室蘭本線跡をたどり志文駅方面に進みます
かつては、前回訪れた 万字線の起点駅でした
この駅に来るのは初めて、駅付近には当時の面影を残す建物もありますが
岩見沢市街住宅地の外れなのか、道道を中心に今風の民家も多いです
駅舎は、特徴も無く簡素な物、平日の乗車客数は平均14.6人当然に無人駅です
でもね、除雪機は上り下り線とも各1台づつ配備、JRに委託された会社の方が除雪に来てました
こんなの見るとローカル線の維持に多額の費用が掛かるって理解出来るよね
列車は一日7往復
炭鉱全盛期は、栄光の運炭路線だった室蘭本線も、今は普通列車のみのローカル線
ちょうど1468Dが入って来ました
3両編成ですよ~豪華だね!降りた方も1名いました
列車を見送り 駅探索を再開
駅舎は味気ないけど、跨線橋は年期が入ってます
支柱はレール、壁は木造
桁はガーターを上下にガスでぶった切ったヤツです
初めて見ましたよ、こんなガーターの跨線橋
昭和の雰囲気が残る跨線橋でしょ!
壁は板一枚、節穴から外が見えるよ
そう言えば、「お前の目は節穴か!」って言葉有ったけど今は死語に近いよね
穴の開いてる木材って見ないからね
ホームから見える人道跨線橋、長いね
今は、2面2線のローカル駅だけど、万字線が有った頃は2面4線のホームがあったそうです
人道跨線橋から苫小牧方面
万字線は、志文駅を出て左に急カーブし万字炭鉱方面へ
岩見沢駅方面
道央自動車道で見難いけど…ズームアップ
高速道路をくぐった所で現室蘭本線は左にカーブ
旧室蘭本線廃線跡は真ん中の茂みを真っ直ぐ岩見沢に向かいます
岩見沢駅-志文駅間の、鉄と廃を十分堪能できたのでそろそろ引き上げます
オマケ
帰り道、このお店、志文に有ったんだ!初めて買って見ました~
ピンク色のセーターを着た、茶髪おかっぱ頭のオジサンは、アレなの?