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私は、上司や上の階層の人達の名前にその役職をつけて呼ぶ会社に

いたことはないのですが、だからと言って、例えば仕事でお邪魔させて

いただくときなど、役職をつけて呼ぶ習慣のある会社について違和感を

持ったことは全くありません。


でも、若い人には役職づけで呼ぶことが面倒、ダサイ、意味なしと感じる

人が少なくないようです。

その昔、日本を代表する企業がこぞって「さん付け運動」とかをやって

社内での呼び方を変えたようですし、その影響もあってか徐々に役職名

をつけて呼ぶ会社は減ってきていて、ひょっとすると今や少数派になって

いるのかもしれません。

「さん付け」が流行ったのは、多分大した意味があったわけではなくて、

上司・部下の関係が親しみある良好なものになるんではないか、上下

関係なく話しやすくなってひいては風通しの良い風土になるかもしれない、

くらいのことだと思います。

実際そのようになったかどうかはかなり疑わしい、というよりも、考えて

みれば「さん付け」しただけでそうなったら誰も苦労しないだろう・・・という

結果なのだと思います。

当時、人事専門誌の労政時報が「さん付け」企業の代表的な存在として

リクルートを取り上げていたことを覚えていますが、少なくとも「さん付け」

していたからリクルートがああいう風土になったということはないでしょう。



リクルートグループは昔、入社してみたら4~5歳上が課長で10歳上が

部長というような若くて年の近い集団でしたので、役職名をつけるような

雰囲気の関係にはなりにくかったことや、もともと体育会的な統率のとれた

組織で役職などつけなくてもビシッとした雰囲気があったので、「さん付け」

するくらいで十分だったという環境だと想像できます。

「さん付け」の効果というのは実際には大したことはなくて、多分、役職づけ

で呼んでいてもあのような風土になっていたでしょう。



そういうことを考えずに真似をした、「さん付け」した結果として上下の関係

なく話しやすくなったのを超えて、上が軽んじられ、雰囲気が緩んで

しまったということはないのでしょうか。]

一度緩くなったものを締めるのは難しいと思いますが、やや気になる点で

はあります。

また、歴史ある大企業を中心に「さん付け運動」が起こってからしばらくして、

ポストが足りない状態が顕在化して微妙な名称の役職が増えたので

「さん付け」の方が嫌味なく呼びやすくなった、微妙な役職をカタカナの

長い名前に変えてゴマカスようになったので「さん付け」じゃないと呼び

にくくなっているのは、偶然とはいえ皮肉な結果ですね。