昔、フリーアドレスに挑戦したことがあります。
約20人の部員がいる部署で、私は課長。
目的は忘れてしまったのですが、何か変化が欲しかったのか、
新しいこと好きの血が騒いだか、そんな曖昧な感じだったと
思います。
フリーアドレスとは、住所が自由・不定ということで、オフィスに
おいて自分の机が決まっていない状況を作り出すことです。
だから、朝出社してきたら自分の机にヨッコラショと座るのでは
なくて、どこに座るか考えないといけません。来た順に、自由に
座っていきます。
何が良いかというと、自分の机ではない(明日は違う人がそこに
座る)ので帰るときには片付けてというか、何もない状態にして
帰らないといけませんから、机の上が綺麗になります。
隣に座る人がしょっちゅう変わる(毎日が席替え)ので、ちょっと
だけ楽しい
うまくすれば、色々な人の業務の状況や仕事の中身がよく分かる
ようになる、といったことがあります。
机だけではなくて、PCも自分のものではない(本当はもともと会社
のものですが・・)ので、ハードディスクに変なものを残したり、
乱雑に保存したりできませんし、履歴が残るのでインターネットで
遊んだりできません。
この取組みは、自分ではかなり気に入って、うまく機能したように
感じたので満足していましたし、他部署でも真似するやろな・・・・・
くらいに思っていたのですが、一部の偉い人にはどうでもよいことに
力を入れているバカ扱いされたりしましたし、私が異動になったら
元に戻ってしまったのはコケそうになりましたが・・・。
結局あれから10年くらい経ちますが、世の中で流行っていません
ので何かイマイチな部分があるのか、取組みの面倒さの割に効果
がないのか、「自分の机がある」ということが大事なことなのか分り
ませんが何かあるのでしょう。
でも、フリーアドレスをやった際に発見した(ちょっとだけ)スゴイこと
があります。
当時、キャビネットが10本くらいあったのですが、それを機に中を全部
チェックして捨てていったら、何と2本になったこと。
8本の背の高いキャビネットの中には、部内の誰も必要としていない
資料が保管されていたということです。
8本の背の高いキャビネットが、ゴミ箱と化していたのは、当時驚きを
感じたのを覚えています。
皆さんのオフィスも、ゴミだらけになっていないでしょうか。
ひょっとして、日本のオフィスにあるキャビネットの半分くらいは、実質的
にゴミ箱だったりして・・・と想像したりします。